【2月14日 AFP】(記事更新)米ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙は13日、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)が交渉期限の同日に米メジャーリーグサッカー(MLS)ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)の条件を満たすオファーを提示しなかったため、ギャラクシーはデビッド・ベッカム(David Beckham)の復帰を見込んでいると報じた。

 ギャラクシーを所有するアンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment GroupAEG)のティム・レイウェケ(Tim Leiweke)会長は、同紙の電子版に掲載された記事で、ミランはMLSコミッショナーのドン・ガーバー(Don Garber)氏が設定した交渉期限の13日までに新たな条件提示を行わず、期限以降のオファーは考慮されることはないと語っている。

 同紙に対してレイウェケ会長は「彼は3月9日にここに戻ってくるだろう。今となってはこれ以上の話し合いを受け入れる用意はない。このこと(ベッカム復帰)でブルース・アリーナ(Bruce Arena)監督、チーム、ファンは安心している。この件について話すのはこれで最後になるだろう」と語っている。

 13日の欧州での報道では、期限はあるものの、交渉は週末を通じて行われると伝えられていたが、レイウェケ会長はミランが週末か翌週にかけてオファーを出してきても驚きではないとしつつも、ギャラクシーにはこれ以上の交渉を行う意思がないことを強調している。

 レイウェケ会長は「彼らは(交渉の場に)間違いなく戻ってくる。これはフェアじゃない。我々にはブルース監督と残されたチームに義務がある。我々は新シーズンを1か月後に控えているのだ」と語っている。

 前週ベッカムは、ミランへの完全移籍について「残りたい。このことはすでに伝えてある。ギャラクシーに対しては何の反感もない。そこで素晴らしい2年間を過ごし、偉大な選手や人たちがいる。でもミランでのフットボールを心から楽しんでいるんだ」と語っている。

 これに対してレイウェケ会長は、現在ギャラクシーは「我々がここで構築しているチームでデビッドを夢中にさせる」ことに力を注いでいると語っている。(c)AFP