【1月27日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が、インテル(Inter Milan)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督を敬意に欠けると批判した。

 25日に行われたサンプドリア(Sampdoria)とのリーグ戦でベンチを飛び出し、判定に抗議をしたモウリーニョ監督は、主審を務めたドメニコ・チェリ(Domenico Celi)氏から退席を命じられた。試合後にモウリーニョ監督は、チェリ氏の経験不足と、主審がインテルに対して判定を下すことに恐れを抱いていたと非難した。

 それに対しアンチェロッティ監督は、「チェリ氏が怖がっていたとは思わない。モウリーニョの主審との向き合い方に敬意が欠けている。彼を退席させた決断は正当だったと思う。もし、主審が圧力を受けているのなら我々監督がそれを緩和するために手助けをしなければならない。私自身、ベンチから手を貸していないことを後ろめたくも思っている。レフェリングは完全に変わってしまった。良い試合でも多くの判定ミスが出ている」と語り、モウリーニョ監督を酷評した。

 一方、モウリーニョ監督は、「主審について?それについては話せば(24日に)何が他のスタジアムで起こったかまで話さざるをえなくなるので、話したくはない。彼(チェリ氏)は常に我々に対して笛を吹いて、あの(退席を命じられた)時、私はただ単純に我々に有利な笛を吹くことが怖いのかと尋ねたんだ。サッカー史上最高の審判(審判顧問を務めるピエルルイジ・コッリーナ(Pierluigi Collina)氏)に注視される中、主審はプレッシャーを感じていたのだろう。それがこの2日間で起こったすべてのことだ」と語っている。

 また、モウリーニョ監督は、サンプドリア戦で後半のロスタイムが6分間にもおよんだことに対しても、懐疑的な態度を見せている。(c)AFP/Barnaby Chesterman