【10月28日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)のマッシモ・モラッティ(Massimo Moratti)会長は27日、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と選手との関係に干渉するつもりはないと語った。

 モラッティ会長のコメントは、インテルが26日のリーグ第8節で退場により10人になったジェノア(Genoa CFC)と0-0で引き分けた試合後に、モウリーニョ監督が指示に従わなかった匿名の選手たちを厳しく批判してから一夜明けて発せられた。

 モウリーニョ監督は同試合後の会見で、基本的には指示に従わなかった罰則として29日にアウェーで行われる第10節のフィオレンティーナ(Fiorentina)戦では特定の選手がメンバーから外れることを強調している。

 モウリーニョ監督の怒りの爆発は、同監督の型破りなやり方に慣れている段階のイタリアメディアを驚かせている。

 モラッティ会長は「監督と選手たちの関係はそのままだろう。クラブは何の手段も講じない、犯罪があったわけではないので。お互いのサイドに義務があるだけだ。彼らはやるべきことをやるだろう。その後で結果を見てみようじゃないか」と語っている。

 また、モラッティ会長は試合中にピッチ上で繰り広げられたモウリーニョ監督とフリオ・リカルド・クルス(Julio Ricardo Cruz)の衝突についてもコメントしている。

 モラッティ会長は「モウリーニョは複数のストライカーをこの国に連れてきており、クルスはその中に入っていない。これはモウリーニョと選手間の問題だ。会社で社員が言い争っているようなものだよ。つまりこれは起こり得る事態だが、かと言って高い位置から介入するべきではない。試合について自らの考えを決めることと、選手はどのようにピッチで自身を表現すべきと考えることがモウリーニョの義務である」と語っている。

 また、モウリーニョ監督はナポリ(SSC Napoli)とウディネーゼ(Udinese)に勝ち点17で首位に並ばれることになったジェノア戦の結果に満足していないが、モラッティ会長はジェノア戦で獲得した勝ち点1に異なる光を見出している。

 モラッティ会長は「ジェノア戦では素晴らしい勝ち点を獲得した。3日おきに試合を行うこの最も難しい時期に首位であり続けることは重要だ」と語っている。(c)AFP/Barnaby Chesterman