【7月16日 AFP】(写真追加)イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は15日、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)との合意によりロナウジーニョ(Ronaldinho)の獲得をクラブの公式サイト上で発表した。

 ミランの公式サイトでは「ACミランとFCバルセロナはロナウジーニョの移籍で合意に達した。同選手は水曜(16日)にミラノ入りしメディカルチェックを受け、2011年6月30日までの契約書にサインを交わす」と発表されている。

 両クラブの首脳は15日にバルセロナで会談し、28歳のロナウジーニョの移籍について詳細を詰めていた。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は、ミランからバルセロナに1850万ユーロ(約31億円)が支払われ、ロナウジーニョの活躍によってはさらに金額が上積みされると報じている。

 ロナウジーニョのミラン移籍決定の一報は、同選手に対し移籍金3200万ユーロ(約54億円)を提示していたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に衝撃を与えた。

 2007-08シーズンの不調によりジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)新監督から構想外とされていたロナウジーニョは、バルセロナで145試合のリーグ戦に出場し70得点を記録している。

 一方、ミランのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、リーグ戦で5位に終わり欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)の出場権を逃した失意の2007-08シーズンからの再起を目指し、ロナウジーニョの獲得を心待ちにしていた。アンチェロッティ監督は15日にガゼッタ・デロ・スポルト紙に対し「質の高い選手がいることが重要であり、ロナウジーニョは間違いなくその一人だ」と語っている。

 また、アンチェロッティ監督はブラジル代表でチームメイトであるロナウジーニョとカカ(Kaka)を最大限に生かすため、両選手をベテランのフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)かブラジルの新星アレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)のいずれかの後方に並べることになることを明かした。アンチェロッティ監督は「我々は4-2-3-1のフォーメーションで臨むことになるだろう。このシステムはこれまでに機能しており、我々に大きな満足を与えてきた。このフォーメーションは我々のトレードマークであり、ロナウジーニョが来る来ないを問わず今季(2008-09シーズン)も再びこのシステムを使用する。我々の唯一の目標は素晴らしいフットボールをすることだ。それがミランだ」と語っている。(c)AFP