【4月13日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)が、2007-08シーズン終了後の移籍に向けてロナウジーニョ(Ronaldinho)と合意に達したと現地12日にガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙が報じた。

 2004年と2005年に国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手に輝いているロナウジーニョは、所属するスペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)で不本意なシーズンを送り、ピッチ外での思慮を欠いた振る舞いが度々明るみに出るなど、加入5シーズン目でチームとの関係は終わりを迎えたものと見られていた。

 現在足の故障を抱えているロナウジーニョは、欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)とリーグ制覇を目指すチームから離脱している。

 同紙はロナウジーニョの兄で代理人も務めるロベルト・デ・アシス(Roberto de Assis)氏が、移籍の実現に向け残された課題はバルセロナとの移籍金の合意だけであると語ったことを伝えている。

 アシス氏はガゼッタ・デロ・スポルトに対し、契約は完了していないと前置きした上で「基本的にロナウジーニョとミランは合意に達している。ミランは偉大なチームであり、ロナウジーニョは最初の接触で感銘を受けていた。重要なのはロナウジーニョの幸福だ。契約は終わったか?もう少し辛抱して頂きたい」と語っている。

 同紙によると年俸は800万ユーロ(約13億円)で契約期間は2012年までとされ、バルセロナは移籍金3000万ユーロ(約48億円)で移籍に応じるものと見られている。

 一方、大金を投じることに二の足を踏んでいるとも伝えられているミランは、移籍金1600万ユーロ(約26億円)程度を見込んでおり、ロナウジーニョ獲得に向けライバルのインテル(Inter Milan)は2500万ユーロ(約40億円)を、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)は4000万ユーロ(約64億円)を用意するなどミランを上回る条件を提示している。(c)AFP