【12月18日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式が17日にスイスのチューリヒ(Zurich)で開催され、2007年のFIFA年間最優秀選手(FIFA World Player of the Year)にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するブラジル代表のカカ(Kaka)が選出された。

 カカは各国の代表監督とキャプテンによる投票で、最終候補に残ったスペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)とイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を抑え同賞を受賞した。

 2006-07欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)でミランの通算7度目の優勝に貢献したカカは、ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)との決勝を制しチームをクラブ世界一に導いていた07クラブW杯(FIFA Club World Cup Japan 2007)では大会最優秀選手(MVP)にも輝いている。

 カカ(本名リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ、Ricardo Izecson dos Santos Leite)は、06サッカーW杯で主将としてイタリア代表を優勝に導いたスペイン・リーガエスパニョーラ1部のレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)に続いての受賞となった。

 受賞に際しカカは「今日は僕にとってとても特別な日。幼少の頃はサンパウロFC(Sao Paulo FC)でプロとしてプレーし、ブラジル代表のユニフォームを着ることを夢見ていたが、聖書には人生は我々ができる以上のものを与えると記されており、それは僕の身に起きている」と語った。

 FIFA年間最優秀選手に輝いたカカは、フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選ぶ2007年の世界年間最優秀選手(バロンドール、Ballon d’Or)、英国のワールドサッカー(World Soccer)誌による最優秀選手、欧州サッカー連盟のクラブ年間最優秀選手(UEFA Club Footballer of the Year)に加え、国際プロサッカー選手協会連盟(FIFPro)が主催する世界最優秀選手賞(FIFPro World Player of the Year)にも選出されている。

 また、カカは数週間のうちにミランとの2013年までの契約延長にサインを交わすものと見られている。(c)AFP