【7月24日 AFP】サッカー、イタリア・セリエAのカターニア(Catania)は、7月下旬から予定していた日本ツアーを新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原子力発電所でのトラブルが原因で中止すると発表した。

 親善試合を予定したJリーグのジェフユナイテッド千葉(JEF United Chiba)、横浜FC(Yokohama FC)、ジュビロ磐田(Jubilo Iwata)は、「カターニアはクラブの様々なレベルで原発問題への懸念が強く感じていました。私たちは彼らの安全についてクラブ側に理解を求めるために公共機関と調整を行っていましたが、残念ながら日本ツアーを中止にすることが決定されました」と共同の声明を発表した。

 7月16日に発生しマグニチュード6.8を記録した新潟県中越沖地震は、死者11名を出し新潟県内に大打撃を与えた。

 新潟県は、カターニアの日本ツアーに関係していなかったが、世界最大の原子力発電所となる東京電力柏崎刈羽原子力発電所で少量の放射線を漏れていたととされるニュースは世界各地で報道され、世界に衝撃を与えた。

 カターニアには森本貴幸(Takayuki Morimoto)が所属しており、当初は日本ツアーに同選手も参加すると発表されたが、3月に左ひざを手術した影響で凱旋ツアーには不参加となっていた。

 現在19歳の森本は、オランダで開催された05サッカーU-20W杯の日本代表に選出され、J1最年少得点の記録を持っている。(c)AFP