【7月20日 AFP】サッカー、イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)に所属するフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)が、イタリア代表からの引退を表明した。

 06サッカーW杯優勝以降、同国代表からの招集を拒否していたトッティはトリゴリアにあるチームの練習場で記者会見を行い「フィジカル面での問題が大きく、1年間に多くの試合をこなすことが不可能だという結論に達した。何かを諦める必要があり、残念ながらそれが代表だということだ。ローマのことが最優先なので、ローマを放棄することはできない。残念ではあるが、健康面が最も重要なことだ」語り、フィジカル面での問題が理由であることを明かした。

 また「これまで多くの批判を受けたが、今はどんな批判を受けてもかまわない。批判に対し何らかのコメントを出したことは1度も無い。ピッチ上で答えを出していくだけだ」と語り、クラブに全てを捧げることを誓った。

 2006年9月に重要な試合に限り代表へ復帰する意思があることを明らかにしたトッティだが、限定的な復帰はイタリア代表のロベルト・ドナドニ(Roberto Donadoni)監督からは好意的に受け取られなかった。また代表選手の中からも、限定的ならば代表を引退するべきだとの意見が上がっていた。

 トッティはドナドニ監督の考えに対し「残念ではあるが。チームに問題を起こしたくなかった」と語った。

 トッティはこれまでイタリア代表58試合に出場し9得点を記録している。(c)AFP/Stefano Blin