【6月11日 AFP】ポーランド代表のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)は、所属するドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が自身の放出を否定しているにもかかわらず、今夏に退団することを望んでいる。

 13-14シーズン終了後に契約満了を迎える24歳のレワンドフスキは、契約延長のオファーにサインすることを拒否しているが、ドルトムントは1年後に移籍金なしで手放す危険性があったとしても、現在は同選手を放出する気はないとしている。

 ワルシャワ(Warsaw)で記者会見に臨んだレワンドフスキは、集まった報道陣に対し、「私はそれが会長の最終決定だとは考えていない。考えが変わる可能性はまだあると思う」と語った。

 ドルトムントはすでにリーグ最大のライバルであるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に司令塔のマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)を引き抜かれており、リーグ3連覇を阻まれ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝でも敗れた宿敵にもう主力選手を流出させたくないと考えている。

 独紙ビルド(Bild)は、ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans- Joachim Watzke)会長が、「2013年にロベルト・レワンドフスキがバイエルンへ移籍することはない」と語ったと伝えている。

「それは最終決定で、われわれはロベルトと彼の代理人にそう通告した。ロベルトがまだバイエルンに行きたいと思っているなら、彼には来年そのチャンスが訪れる」

 レワンドフスキは先日、新天地で「新たな挑戦」がしたいとしてドルトムント退団の意向を表明しているが、バイエルン移籍の可能性については言及しなかった。(c)AFP