【6月9日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)は、新指揮官に就任するジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏の下で、チームがスペイン代表のように欧州のクラブサッカー界を席巻できると語った。

 今季のバイエルンは、ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督の指揮下でリーグ戦、ドイツカップ2012-13(German Cup 2012-13)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)制覇を果たしてドイツ勢としては史上初のトレブル(3冠)を達成した。

 しかし、これは一時代の幕開けに過ぎないと、ラームは国内の日刊紙、南ドイツ新聞(Suddeutsche Zeitung)に語っている。

「最盛期はまだこれから来る。チームはもっと強くなるし、ペップ(グアルディオラ監督の愛称、Pep)という世界でも一流の監督を迎えるんだ」と述べるラームは、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)に在籍した2003年からの2シーズンを除いて選手生活のすべてをバイエルンで過ごしている。

「ペップはチームに何らかの付加価値をもたらすだろう。だからといってユップの果たした務めを軽んじているわけではない」

 さらに2008からの4年間で2度の欧州選手権(UEFA Euro)制覇とW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)優勝を果たしているスペイン代表を引き合いに出し、「グアルディオラ監督の下で、僕らは何年にも渡ってタイトルを獲得し続けるクラブチーム界のスペインになれる」との見解を示した。

 ドイツ代表としてのキャップ数が100に迫るラームは、これまでに2度のW杯と3度の欧州選手権への出場経験を持つ。そんなラームは、バイエルンにはチームの核となる選手が複数存在し、欧州で支配権を握るクラブチームに必要な要素をすでに備えていると断言する。

「本当に質の高いベテラン選手がいて、すばらしい人間性と優れた精神性を持ち合わせてる。しかも選手のほとんどが長期契約を結んでいる」と指摘するラーム自身、クラブとの契約期間は2016年まで残っている。(c)AFP