【6月2日 AFP】サッカードイツカップ2012-13(German Cup 2012-13)は1日、決勝が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が3-2でVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)を下し、ドイツ勢としては初のトレブル(三冠)を達成した。

 1シーズンのリーグ最多勝ち点記録91でブンデスリーガ1部優勝を成し遂げ、5月25日にロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で通算5度目の欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)制覇を達成したバイエルンは、16度目のドイツカップ優勝のタイトルも獲得した。

 バイエルンは1970年代にヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup、現欧州チャンピオンズリーグ)で3連覇しているが、ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は今季トレブルを達成し、過去最も成功したバイエルンの指揮官として今季終了をもって2年の在任期間を終えることになる。

 前半37分にトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)がPKを決め先制したバイエルンは、珍しくマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)に代わり先発メンバーに名を連ねていたストライカーのマリオ・ゴメス(Mario Gomez)が後半3分、同16分に得点を挙げ3-0と余裕のリードを奪った。

 一方のシュツットガルトはマルティン・ハルニク(Martin Harnik)が後半16分に強烈なヘディングシュートを決め、さらに同35分には落ち着いてシュートを決めて1点差に詰め寄り、終盤の猛攻でバイエルンをひやりとさせた。

 しかし、バイエルンの今季公式戦全53戦中45勝目となる勝利は揺るぎなかった。

 今季のリーグ戦の黒星がわずか3試合で、逃した勝ち点がわずか11というバイエルンの、どの部分を改善するのかを見出すのが難しい中、元FCバルセロナ(FC Barcelona)監督のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏がハインケス監督に代わり6月26日から指揮を執ることになる。(c)AFP/Ryland JAMES