【4月17日 AFP】サッカードイツカップ2012-13(German Cup 2012-13)は16日、準決勝が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は6-1でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)を下し、決勝に進出した。

 すでに今季のブンデスリーガ1部優勝を決めているバイエルンが、ドイツのクラブでは初となるトレブル(三冠)達成に向けて夢をつないだ。リーグ、カップ戦、欧州カップ戦の三冠を狙うバイエルンは、23日に欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)と対戦する。

 ドイツカップ決勝では、17日に行われる準決勝のもう1試合、VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)対SCフライブルク(SC Freiburg)の勝者と、6月1日にベルリン(Berlin)のオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で対戦する。

 試合は途中出場のマリオ・ゴメス(Mario Gomez)が6分間で3得点を挙げ、終了前の10分間でバイエルンのリードを大きく広げ、ヒーローとなった。

 試合序盤から70パーセント近いボール保持率をみせたバイエルンは前半17分、シェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)のスルーパスに走り込んだ右サイドのアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が中央へ折り返し、これにマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が合わせて早くも先制した。

 次週のバルセロナ戦は累積警告で出場停止となるマンジュキッチは、得点直後には太ももを抑えて倒れ込んだものの、試合終了15分前までプレーを続けた。

 バイエルンはさらに前半35分、敵陣でボールを拾ったシャキリのスルーパスから、走り込んだロッベンが今度は自らGKディエゴ・ベナグリオ(Diego Benaglio)を破り、リードを2点に広げた。

 ボルフスブルクも前半終了間際、ジエゴ・リバス(Diego Ribas)が対面のディエゴ・コンテント(Diego Contento)の寄せが甘くなったところを見逃さずに強烈なシュートを決め、1点を返してハーフタイムを迎えた。

 しかしバイエルンは後半6分、シャキリが約20メートルのシュートを決めてリードを2点に広げると、マンジュキッチと交代で入ったゴメスが同35分、この日素晴らしい活躍を見せるシャキリの左サイドからのラストパスに合わせ、得点を追加した。

 ゴメスはさらにバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)の絶妙なスルーパスに抜け出して自身2得点目を決めると、その後再びシュバインシュタイガーの柔らかいパスからゴールを決めて6分間でハットトリックを達成し、ボルフスブルクを敗退に追い込んだ。(c)AFP