ドルトムントがバイエルン破りドイツカップ制覇、国内2冠達成
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【5月13日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカードイツカップ2011-12(German Cup 2011-12)は12日、ベルリンのオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で決勝が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は5-2でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を破り、クラブ創設103年目にして初めて国内2冠を達成した。
ドルトムントはポーランド代表のロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がハットトリックを達成し、19日に本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)でチェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝を控えるバイエルンの自信を喪失させた。
前半3分にドルトムントは、バイエルンのルイス・グスタヴォ(Luiz Gustavo)のミスを生かし、ヤクブ・ブワシチコフスキ(Jakub Blaszczykowski)のアシストから香川真司(Shinji Kagawa)が先制点を奪った。
しかし同25分にバイエルンは、マリオ・ゴメス(Mario Gomez)がドルトムントのゴールキーパー(GK)ロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)に倒されてペナルティーキック(PK)を得ると、4月の同一カードでPKを失敗していたアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が決めて試合を1-1の振り出しに戻した。
その後、ヴァイデンフェラーが負傷交代を余儀なくされ、2番手GKのミッチェル・ランゲラク(Mitchell Langerak)を投入したドルトムントだったが、同41分にマッツ・フンメルス(Mats Hummels)がPKを決めて2-1と勝ち越しに成功すると、45分には香川のアシストからレワンドフスキが追加点を挙げ、前半を3-1とリードして折り返した。
後半に入るとドルトムントは、同13分にケヴィン・グロスクロイツ(Kevin Grosskreutz)のパスをフリーで受けたレワンドフスキがチーム4得点目を挙げると、フランク・リベリ(Franck Ribery)に1点を返されて迎えた同36分にはレワンドフスキが今シーズンの公式戦30得点目を記録し、ドイツ代表の守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)からハットトリックを達成した。
バイエルンに勝ち点8差をつけてブンデスリーガを2連覇しているドルトムントは、対バイエルン戦で5連勝を飾り、2011年12月以降の公式戦では23試合無敗としている。
ドイツカップを初めて制したドルトムントのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「決勝は予想以上の結果となった。チームは最後までボールを冷静に操り、すばらしいゴールを決めた。われわれが達成したことを言葉で表現するのは難しい」と満面の笑みで喜びを語った。
一方、バイエルンのユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は、「文句は言えない。われわれの守備陣が崩壊した。チームは自分たちを非難しなければならないし、勝利に値しなかった。われわれにはまだ重要な試合が残っている。チャンピオンズリーグ決勝までにはショックから立ち直っているはずだ。決勝はまったく違う試合になる」とコメントした。(c)AFP/Ryland James