ドイツ杯でチャンピオンズリーグ決勝に弾みをつけたいバイエルン
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【5月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝でチェルシー(Chelsea)との対戦を控えているバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、12日に行われるドイツカップ2011-12(German Cup 2011-12)決勝で、リーグ王者のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に対する連敗を止めたいと願っている。
ドイツ・ブンデスリーガ1部で2連覇を果たしているドルトムントは、過去2シーズンのリーグ戦でバイエルンからホームとアウェーで勝利を収めており、ドイツカップ決勝ではクラブ創設103年目にして初めてとなる2冠達成を目指すことになる。
過去に2度ドイツカップを制しているものの、1988-89シーズンを最後に同大会の優勝から遠ざかっているドルトムントは、決勝会場となるベルリン(Berlin)のオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)で、通算16度目の優勝を目指すバイエルンと対戦する。
バイエルンは19日に本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)でチェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝を控えており、ドイツカップに対する集中力が足りなくても大目に見られるかもしれないが、守護神のマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)は、チームの視線はベルリンに向かっていると話している。
ノイアーは「今はドイツカップ決勝のことだけ考えているし、ほかの試合のことは忘れている。チャンピオンズリーグ決勝に関する報道が多いのは当然だ。でも僕らが準決勝でボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に勝った時、ものすごく喜んでいる場面をみんな見ているはずだ。この大会でトロフィーを勝ち取りたい」と語った。 2010-11年大会(German Cup 2010-11)でシャルケ04(Schalke04)の主将として優勝を経験しているノイアーは、ペナルティーキック(PK)戦までもつれたドイツカップ準決勝でゴールキーパー(GK)としての役割を果たし、チームを勝利へと導いている。
ドイツ代表の守護神でもあるノイアーは、ドイツカップのトロフィーを掲げることで、その翌週に行われるチャンピオンズリーグ決勝に向けて勢いがつくと考えていることを明かし、「チームとして良いシーズンを送ってきたけれど、トロフィーを勝ち取らないと最高とは言えない。ドイツカップ優勝を優勝すればチームの士気も確実に上がるので、優勝のためにできることは何でもやる」と語った。
■2011年2月以来の勝利を目指すバイエルン
同国のライバルクラブを相手に連敗することに慣れていないバイエルンが、ドルトムントから最後に勝利を収めたのは2010年2月までさかのぼる。
バイエルンのトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)は、「4回も負ければ一種の怒りが沸いてくる。今後5年間、同じようなことが起きないことを彼らに証明したい」とコメントした。
連敗を止めたいと願っているバイエルンの選手はミュラーだけではなく、オランダ代表のアリエン・ロッベン(Arjen Robben)も、「是が非でも勝ちたいという思いをみんなが持っている」と語っている。
一方でドルトムントは、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に敗れた2011年12月のチャンピオンズリーグを最後に、公式戦では22試合無敗を守り、2012年を迎えてから一度も負けていない。
ドルトムントのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、「ドイツ国内では、ここ数年の中でもビッグマッチの一つに数えられるだろう。本当に待ち遠しい」と語っている。
ドルトムントのGKロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)は、試合は接戦になると予想しており、「同等の力を持ったチーム同士の対戦だ。両チームともすばらしいものを勝ち得てきた。バイエルンはチャンピオンズリーグ決勝に進出し、僕らはリーグ優勝を果たしている。どちらもすでに成功を収めたシーズンを送っているよ」と話した。
ドルトムントとバイエルンは戦力を総動員して決勝に臨むと見られているが、バイエルンはバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が足首を痛めていることを明らかにしている。(c)AFP/Ryland James