【10月27日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)のクレメンス・テンニース(Clemens Toennies)会長は26日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相からマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)移籍を阻止するよう指示を受けていたことを明らかにした。

 ドイツ代表ゴールキーパー(GK)のノイアーは、7月にシャルケからライバルのバイエルンに移籍し、9月にシャルケの本拠地で行われた試合では、サポーターから罵声を浴びせられていた。 

 テンニース会長は、シャルケの主要スポンサーを務めるロシア政府系ガス会社のガスプロム(Gazprom)がノイアー放出に反対し、同選手の大ファンであるプーチン首相からは「どんなことをしてでも彼をチームに残せ」と指示を受けたと、独紙ビルト(Bild)に語った。

 またテンニース会長は、金銭よりも変化を強く望んでいたノイアーが2012年6月まで結んでいたシャルケとの契約を延長しないと表明したことで退団は避けられなくなり、移籍金無しでノイアーを失うリスクを考えると慰留することができなかったと語った。(c)AFP