【3月20日 AFP】サッカー元ドイツ代表のゴールキーパー(GK)オリバー・カーン(Oliver Kahn)氏が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)の職員と長時間にわたって会談し、同クラブの新チームマネージャーに任命される見通しとなった。

 カーン氏と3時間にわたって会談したシャルケのクレメンス・テンニース(Clemens Toennies)氏は「カーンには無限の能力があり、この仕事に適したタイプだ。我々は詳細を迅速にまとめ、コンセプトを議論し、合意に達している。2、3週のうちに電話で再び話す予定だ」と語っている。

 その他の候補としては、ドイツ代表のチームマネージャー、オリバー・ビアホフ(Oliver Bierhoff)氏、元ハンブルガーSV(Hamburger SV)監督のフーブ・ステフェンス(Huub Stevens)氏、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)のフェリックス・マガト(Felix Magath)監督の名が挙げられていた。

 その中でも最有力候補は現在39歳のカーン氏であり、両者はすでにシャルケが本拠地を構えるドイツ西部のゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)で数回にわたって会談し、前週に解任されたアンドレアス・ミュラー(Andreas Mueller)ゼネラルマネージャー(GM)の後任を務めることについて話し合っている。

 独週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)の電子版でカーン氏は「何よりもチームとともに働きたい。この話はとても興味深いが、実際に引き受けるか否かは多くの要因や側面にかかっている」としている。

 2002年の日韓W杯で準優勝したドイツ代表で主将を務めたカーン氏は、2007-08シーズンにバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)をリーグ優勝とドイツカップ(German Cup )制覇の2冠に導き、現役を引退している。

 現役を退いてからのカーン氏は、若手選手の才能発掘にあたっていたが、テンニース氏と会談するため、渡航していた中国から予定を早めて帰国していた。(c)AFP