【6月5日 AFP】サッカーロシア代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督は4日、噂されているフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)の指揮官就任を否定した。

 カペッロ監督は露メディアに対し、「今のところPSGと接触をしていない」と語っている。

 しかし、66歳のカペッロ監督は将来を見据えたPSGと一緒に仕事する可能性については含みを残している。

「今はロシアで幸せだし、ここでの生活と仕事に満足している。しかし、人生にはどんな可能性もある。『絶対にない』はありえない」

 カペッロ監督は、ロシア代表をW杯ブラジル大会(2014 World Cup)出場に導く使命を託され、2012年にロシアサッカー連合(Russia football federation)と2年契約を結んだ。

 W杯欧州予選でグループFのロシア代表は、予選4試合を終えて勝ち点12としており、現在グループ首位に立っている。勝ち点1差の2位には6試合を消化しているポルトガルとイスラエルが並んでおり、ロシアとポルトガルは7日に対戦を控えている。

 カペッロ監督はこれまでにイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)、ユベントス(Juventus)、ASローマ(AS Roma)、スペイン1部リーグの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)の指揮官を歴任している。

 2007年にはイングランド代表監督に就任したが、同代表のジョン・テリー(John Terry)を主将から外すという決断においてイングランドサッカー協会(Football AssociationFA)と対立したため、2012年2月に同職を辞任した。

 PSGは2012年1月にカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督を迎え、今季はリーグ制覇を果たした。

 アンチェロッティ監督は5月19日に具体的な理由には言及せず、PSGを退団したいという意向を発表した。しかし、クラブの幹部はアンチェロッティ監督が考えを改めて契約期間を全うして欲しいとコメントしている。(c)AFP