【5月26日 AFP】フランスリーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が25日、退任を申し入れた理由は完全に個人的なものであり、金銭の問題ではないとコメントした。

 今季のリーグ最終戦となる敵地でのロリアン(FC Lorient)戦を翌日に控え、取材に応じたアンチェロッティ監督は、退団希望を明かした前週末以降、クラブの首脳陣とは話し合っていないともコメントした。

 退任を希望する原因となった、チームに足りないものは何かと問われたアンチェロッティ監督は、「その質問に答えようとするなら、クラブを去りたいと思った理由を話すことになる。理由は言いたくない。個人的な判断だ。金銭の問題ではない。これまでも今も、報酬は多くもらっている」とコメントした。

 アンチェロッティ監督は20日、次の就任先としてスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を候補に挙げ、レアルもその後ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の今季限りでの退団を発表したことで、アンチェロッティ監督のマドリード(Madrid)行きの可能性は高まっているようにも見える。

 しかしながら指揮官は、自身の状況については前週末から何も進展がないとし、次のようにコメントした。

「先週と何も変わっていない。今週に入ってからクラブと話はしていないが、いずれ話し合って解決策を見つけなくてはならない。簡単に解決できる問題ではないから、時間をかける必要がある」

 去就が不透明となっているアンチェロッティ監督だが、クラブ幹部とは良好な関係を保っていると強調している。

「全員とうまくやっているよ。(スポーツディレクターの)レオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)は友人だし、家族のように思っている。ナセル(・アル・ケライフィ(Nasser Al -Khelaifi)会長)ともシーズンを通じてうまくやれている」

 PSGは2試合を残した36節の時点でリーグ優勝を決めており、26日のブルターニュ(Brittany)でのロリアン戦は消化試合となっている。

 デビッド・ベッカム(David Beckham)は遠征メンバーに入らず、19日に行われたスタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)との本拠地最終戦が、引退前最後の公式戦となることが確定した。ベッカムは同試合で試合終盤に途中交代し、涙ながらにピッチに別れを告げていた。(c)AFP