ベッカムが現役引退を発表、26日のリーグ戦が最後の試合に
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【5月17日 AFP】世界的に抜群の知名度を誇るサッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)が16日、現役を引退すると発表し、きらびやかな20年の現役生活に幕を下ろす決断を下した。
イングランド代表では主将を務めたベッカムは、フランス・リーグ1の強豪パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)のリーグ優勝に貢献し、4か国でリーグ優勝を達成した初のイングランド出身選手となった。
先日には1993年にベッカムをプロデビューさせたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督の勇退も発表されており、ベッカムは恩師とともに引退することになった。
スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)でプレーした経歴を持つベッカムは、イングランド代表のフィールドプレイヤーとしては最多の115試合に出場している。
ベッカムは、「現役を続ける機会を与えてくれたPSGには感謝している。しかし、高いレベルでプレーできる今が現役を退く時期として適切だと感じた」とコメントした。
「子どもだった頃の自分に、『君はマンチェスター・ユナイテッドでタイトルを獲得する。そして代表チームでは立派に主将を務め、100試合以上も出場するんだ。そして、いくつかの世界の強豪クラブでもプレーするよ』と話しても、僕はきっと信じないだろう。」
「こうしたいくつもの夢を実現できた僕は幸運だ」
■正確な右足を武器に多くのタイトルを手にしたベッカム
正確無比な右足のキックという才能に恵まれたベッカムは、フリーキックやコーナーキックのスペシャリストとして、また無尽蔵にも見えるスタミナを武器に活躍した。
マンチェスター・ユナイテッド時代には6度のリーグ優勝と2度のFAカップ優勝に貢献。さらにバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦した1998-99シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝では、後半ロスタイムの2得点に絡む活躍を見せ、チームを劇的な逆転勝利へ導いた。
2003年に移籍したレアル・マドリードでは、2006-07シーズンにリーグ制覇を成し遂げているベッカムは、レアル退団後の2007年に加入したロサンゼルス・ギャラクシーでは、2度のMLSカップ優勝を果たした。ギャラクシー在籍中には2度にわたってACミランに期限付き移籍をし、そして2013年1月にPSGと短期契約を結び、欧州への本格復帰を果たした。
イングランド代表では主将を6年間務め、W杯には3度出場したベッカムは、代表での足跡を振り返り、「今までの現役生活で一番誇りに思っている事は、代表で主将を任されたことだ」と述べている。
「スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)のシャツをまとった時のことはすべて覚えている。それまでの偉大な選手たちの後に続けたというだけではなくて、情熱をもって応援してくれるファンを代表する存在にもなれた」
■ベッカム 「家族がいなければ、ここまで成し遂げられなかった」
ベッカムの世界的な知名度はサッカー以外の世界にも広がり、ベッカム現象とも言われる影響を広告業界にもたらし、本人もそこから膨大な収入を得た。
アディダス(Adidas)、ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)、サムスン電子(Samsung Electronics)などと長期のスポンサー契約を結んでいるベッカムは、歌手からファッションデザイナーへと転身した妻のヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)と、約2億ポンド(約312億円)の資産を共有しているとされている。
ヴィクトリアとの間に4人の子供をもうけているベッカムは、「家族がいなければ、ここまで成し遂げられなかった」と感謝の言葉を述べ、次のように続けた。
「両親に感謝している。2人が自分を犠牲にしてくれたからこそ、夢を実現させることができた。またこれだけ長い間、最高レベルの舞台でプレーできたのは、すべてヴィクトリアと子供たちが僕を励まし、支えてくれたおかげだ。いつも助けてくれる(マネージャーの)サイモン・フラー(Simon Fuller)とそのチームにも感謝したい」
こうして最も知名度の高い英国人となったベッカムは、2012年に行われたロンドン五輪では親善大使を務め、聖火ランナーも務めた。
ベッカムは26日に行われるロリアン(FC Lorient)戦が現役最後の試合になる。(c)AFP/Tom WILLIAMS
イングランド代表では主将を務めたベッカムは、フランス・リーグ1の強豪パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)のリーグ優勝に貢献し、4か国でリーグ優勝を達成した初のイングランド出身選手となった。
先日には1993年にベッカムをプロデビューさせたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督の勇退も発表されており、ベッカムは恩師とともに引退することになった。
スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)でプレーした経歴を持つベッカムは、イングランド代表のフィールドプレイヤーとしては最多の115試合に出場している。
ベッカムは、「現役を続ける機会を与えてくれたPSGには感謝している。しかし、高いレベルでプレーできる今が現役を退く時期として適切だと感じた」とコメントした。
「子どもだった頃の自分に、『君はマンチェスター・ユナイテッドでタイトルを獲得する。そして代表チームでは立派に主将を務め、100試合以上も出場するんだ。そして、いくつかの世界の強豪クラブでもプレーするよ』と話しても、僕はきっと信じないだろう。」
「こうしたいくつもの夢を実現できた僕は幸運だ」
■正確な右足を武器に多くのタイトルを手にしたベッカム
正確無比な右足のキックという才能に恵まれたベッカムは、フリーキックやコーナーキックのスペシャリストとして、また無尽蔵にも見えるスタミナを武器に活躍した。
マンチェスター・ユナイテッド時代には6度のリーグ優勝と2度のFAカップ優勝に貢献。さらにバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦した1998-99シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝では、後半ロスタイムの2得点に絡む活躍を見せ、チームを劇的な逆転勝利へ導いた。
2003年に移籍したレアル・マドリードでは、2006-07シーズンにリーグ制覇を成し遂げているベッカムは、レアル退団後の2007年に加入したロサンゼルス・ギャラクシーでは、2度のMLSカップ優勝を果たした。ギャラクシー在籍中には2度にわたってACミランに期限付き移籍をし、そして2013年1月にPSGと短期契約を結び、欧州への本格復帰を果たした。
イングランド代表では主将を6年間務め、W杯には3度出場したベッカムは、代表での足跡を振り返り、「今までの現役生活で一番誇りに思っている事は、代表で主将を任されたことだ」と述べている。
「スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)のシャツをまとった時のことはすべて覚えている。それまでの偉大な選手たちの後に続けたというだけではなくて、情熱をもって応援してくれるファンを代表する存在にもなれた」
■ベッカム 「家族がいなければ、ここまで成し遂げられなかった」
ベッカムの世界的な知名度はサッカー以外の世界にも広がり、ベッカム現象とも言われる影響を広告業界にもたらし、本人もそこから膨大な収入を得た。
アディダス(Adidas)、ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)、サムスン電子(Samsung Electronics)などと長期のスポンサー契約を結んでいるベッカムは、歌手からファッションデザイナーへと転身した妻のヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)と、約2億ポンド(約312億円)の資産を共有しているとされている。
ヴィクトリアとの間に4人の子供をもうけているベッカムは、「家族がいなければ、ここまで成し遂げられなかった」と感謝の言葉を述べ、次のように続けた。
「両親に感謝している。2人が自分を犠牲にしてくれたからこそ、夢を実現させることができた。またこれだけ長い間、最高レベルの舞台でプレーできたのは、すべてヴィクトリアと子供たちが僕を励まし、支えてくれたおかげだ。いつも助けてくれる(マネージャーの)サイモン・フラー(Simon Fuller)とそのチームにも感謝したい」
こうして最も知名度の高い英国人となったベッカムは、2012年に行われたロンドン五輪では親善大使を務め、聖火ランナーも務めた。
ベッカムは26日に行われるロリアン(FC Lorient)戦が現役最後の試合になる。(c)AFP/Tom WILLIAMS