【2月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮を執るアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が、かつて在籍していたデビッド・ベッカム(David Beckham)のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)移籍に驚いたことを明かした。

 2012年に米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)を退団して以降、ベッカムには複数のプレミアリーグのクラブが関心を示し、世界中から高額のオファーが届いていたが、ベッカムは移籍期限最終日にフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマンと契約した。

 ファーガソン監督は、子どもの頃からマンチェスター・ユナイテッドのファンだったベッカムが、ユナイテッド以外の英国のクラブでプレーする気はないと公言していたことから、同選手がプレミアリーグに復帰することはないだろうと考えていた。

 しかしファーガソン監督は、ベッカムが31日にパリ・サンジェルマンで入団会見に臨んでいるのを見てショックを受けていると述べた。

 クラブの公式テレビMUTVでファーガソン監督は、「驚いたよ。考えてもみなかった。彼は日頃からユナイテッド以外のクラブに移籍する気はないと話しており、プレミアリーグの他のクラブでプレーすることはないと思っていた。ただ、パリ・サンジェルマンが獲得するとは思わなかった」と語った。

 ベッカムの移籍が注目を集めたなか、イングランドサッカー界の冬の移籍市場は目まぐるしく幕を閉じたが、ファーガソン監督は異常な争奪戦に参加することはなかった。

 番組の終盤にファーガソン監督は、移籍期間中はクラブの練習場やスタジアムの外に報道陣が張っていることに言及し、「雰囲気は完全に常軌を逸していた。30人の子供にもみくちゃにされる若いレポーターもいた。それは恥ずべきことだ。すべての監督が移籍期間が終わって良かったと思っているはずだ」と語った。(c)AFP