【8月29日 AFP】フランス・リーグ1のアジャクシオ(Ajaccio AC)に移籍したアドリアン・ムトゥ(Adrian Mutu)が28日、入団会見を行い、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)よりもゴールを決めると明言した。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)や、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)、インテル(Inter Milan)、フィオレンティーナ(Fiorentina)などでプレーし、セリエBのチェゼーナ(AC Cesena)からアジャクシオに加入した33歳のムトゥは、キャリアの下り坂に差し掛かっているのではないかという意見を一蹴した。

 ムトゥは「俺は引退間近なんかじゃない。それに、ここへはイブラヒモビッチに挑戦状を突きつけるために来たんだ。これからシーズン終了までに、彼よりも多くゴールを決めてみせる」とコメントした。

 イブラヒモビッチはすでにリーグ戦で2得点を挙げているが、一方のムトゥは試合に出場できるようになるまであと数週間かかる可能性がある。アジャクシオのアレックス・デュポン(Alex Dupont)監督は、ムトゥが9月22日に行われるボルドー(FC Girondins de Bordeaux)戦まで、デビューを飾れないだろうと考えている。

 11-12シーズンは辛うじて降格を免れ、予算規模もリーグ1では下から3番目のアジャクシオにとって、この補強は異例だが、ムトゥはやみくもにクラブを選んだわけではないと明かした。

「フランスのチームへ行くと思っていた人は多いようだけど、俺はフランスではなくコルシカ(Corsica)島にいる。俺には南部が合っているし、雰囲気や文化もイタリアに似ているからだ」

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