【7月18日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)でスポーツディレクターを務めるレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)氏は17日、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するスウェーデン代表のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)と契約したことを明かした。

 かつてユベントス(Juventus)やスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーした経歴を持つイブラヒモビッチの年俸は、リーグ最高給となる1500万ユーロ(14億5000万円)とされており、18日にも健康診断を受ける予定になっている。

 財政難に苦しむミランと移籍合意に達した後、イブラヒモビッチの代理人と交渉を行っていたレオナルド氏は、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙に対し、「両者は合意に達し、交渉は終了した。ズラタン・イブラヒモビッチは私たちの選手となり、PSGの歴史を築いてくれるだろう」とコメントしている。

 イブラヒモビッチ獲得により、カタール・スポーツ・インベストメンツ(Qatar Sports InvestmentsQSI)がオーナーを務めるPSGが今オフシーズンに移籍市場で投じた出費は、総額1億ユーロ(約96億円)以上になる。

 PSGがイブラヒモビッチ獲得のためにミランへ支払う移籍金は、先日獲得を発表したチアゴ・シウバ(Thiago Silva)と合わせて7000万ユーロ(約68億円)から8000万ユーロ(約78億円)になるとみられている。

 11-12シーズンのリーグ戦を2位で終え、12-13シーズンの欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)に出場権を手にしているPSGは、これまでに3000万ユーロ(約30億2千万円)でナポリ(SSC Napoli)からエセキエル・ラベッシ(Ezequiel Lavezzi)を、先日には1100万ユーロ(約10億円)でデルフィーノ・ペスカーラ1936(Delfino Pescara 1936)からマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)を獲得している。

 レオナルド氏は、ミランのアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)をはじめ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)のカルロス・テベス(Carlos Tevez)、レアル・マドリード(Real Madrid)のゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の獲得に動きながらも失敗に終わっていたが、イブラヒモビッチ獲得は自身にとって大きな成果となった。(c)AFP