【5月23日 AFP】ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝を25日に控えるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のフランク・リベリ(Franck Ribery)が、今度こそファンのために勝たなくてはいけないと語った。

 バイエルンは昨季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)決勝でチェルシー(Chelsea)に優勝を譲って準優勝に終わった他、2009-10シーズン(UEFA Champions League 2009-10)の決勝でもインテル(Inter Milan)に敗れ優勝を逃した。

 リベリは「ファンのため、クラブのため、チームのために勝たなくてはならない」と話す。

「(近年では)3度目の決勝進出なので、チームの経験値も上がった。我々にとって新しい体験ではないので、決勝でプレーするということがどういうことなのか理解できている。ドルトムント相手に何をすればいいか、どういうプレーをすればいいかはわかっている」

 準決勝でバイエルンは、FCバルセロナ(FC Barcelona)に2試合合計7-0で勝利し、決勝進出を決めた。

「FCバルセロナとの時のようにプレーをすることができたら、勝てるチャンスはある」

 チャンピオンズリーグ優勝まであと1試合に近づいているバイエルンにとって、注意力をそらすことは厳禁だとリベリは言う。そして、自らのパフォーマンスに集中しなければいけないと語る。

「ベラベラ喋るのおしまいにして、サッカーをしなければいけない。色々な人にとって大事な試合だけど、自分たちのことに専念しなければいけない。気分は良いし、ここまで良い成績を出してきたのも確かだ。しかし25日にはまた凄いパフォーマンスを見せる必要がある」

 今季もリベリはバイエルンで素晴らしい成績を残した。加入以来、リベリが得点した全46のリーグ戦でバイエルンは一度も敗れていない。

 2009-10シーズンの決勝には出場停止処分のため出れず、また2011-12シーズン決勝では敗戦を喫したリベリは、今回は手ぶらでミュンヘンに帰るつもりはないとう。

「インテルに敗れたのは辛かった。出場できなかったから悲しかった。しかしチェルシーに負けたのは本当に痛かった。チームにとって、ものすごいショックだった」

「今回はみんなバイエルンが勝つと思っていて、これはこれでプレッシャーだ。しかし一方でドルトムントはチャンピオンズリーグで良い成績を残しているし、素晴らしい選手が見事なプレーを見せている。バイエルンのボール支配率の方が高くなると思うが、ドルトムントはコンパクトなチームで、カウンターアタックがうまい。本当にレベルの高いチームなので、用心しなければいけない」

 2007年にチャンピオンズリーグ制覇を目指してフランス・リーグ1の オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)からバイエルンに移籍したリベリにとって、優勝することはとても重要だという。

「私にとってチャンピオンズリーグ制覇は大事だ。長い月日待った。そしてもし優勝するならバイエルンでする!」

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