【4月25日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は24日、準決勝第1戦が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が4-1でレアル・マドリード(Real Madrid)に先勝した。

 ドルトムントはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が全4得点を挙げる活躍を見せ、ドイツ勢対決が実現する可能性が高くなった5月25日の決勝へ大きく前進した。

 ドイツ・ブンデスリーガ王者のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が4-0でFCバルセロナ(FC Barcelona)に快勝した24時間後、ドルトムントもジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督率いるレアル・マドリードを破った。

 レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、得点を記録したものの存在感を示すことはできず、チームも普段より低調なパフォーマンスに終わった。

 ドルトムントは本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)で行われたチャンピオンズリーグの連勝を6に伸ばし、レアルに対しても2-1で勝利したグループリーグに続き連勝した。

■試合前はゲッツェに注目集まるも、試合の主役になったレワンドフスキ

 試合前にドルトムントで注目を集めていたのは、シーズン終了後のバイエルン移籍が明らかになったマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)だった。

 しかし、レワンドフスキは先制ゴールで注目を自身へ集めると、後半だけで3得点を記録し、優勝した1996-97シーズン以来となる2度目のチャンピオンズリーグ決勝へチームを大きく近づけた。

 ゲッツェも試合前に予想されていたファンからの厳しい反応を受けることはなく、チームの先制点を演出する活躍を見せた。前半8分にドルトムントは、ゲッツェが左サイドから上げたクロスにマークを外したレワンドフスキがファーサイドで合わせて先制した。

 しかしレアルは前半43分、ドルトムントのDFマッツ・フンメルス(Mats Hummels)のミスからボールを奪ったゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が、GKロマン・ヴァイデンフェラー(Roman Weidenfeller)を引きつけてパスを送り、これをロナウドが流し込んで同点に追いついた。

 迎えた後半、ドルトムントは同5分にマルコ・ロイス(Marco Reus)のパスをターンしながら受けたレワンドフスキが、レアル・マドリードのGKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)から冷静にゴールを奪い、この日2得点目を挙げた。

 レバンドフスキはその5分後、マルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)のクロスを受けると、レアル・マドリードのペペ(Pepe)をかわして3得点目を決め、ハットトリックを達成した。

 ドルトムントのファンが熱狂する中、レワンドフスキは後半21分にもロイスがシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)に倒されて得たPKを決め、この日4得点目を記録した。

 モウリーニョ監督は試合の流れを変えようとイグアインに代えてカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)に代えてアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)を投入したが、レワンドフスキの5得点目をGKのロペスが防ぐので精いっぱいだった。(c)AFP/Ryland JAMES