【4月11日 AFP】スペイン1部リーグのマラガ(Malaga CF)は10日、前日行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝第2戦、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)戦での判定について、欧州サッカー連盟(Union of European Football Associations、UEFA)に正式に抗議すると発表した。

 マラガは2-3の不運な逆転負けを喫し大会から姿を消したが、リプレイ映像はドルトムントが終了間際に挙げた2得点に絡むプレーにオフサイドがあった可能性を示している。試合後にマラガのアブドラ・ビン・ナセル・アル・サーニ(Abdullah bin Nasser Al-Thani)会長は、判定が人種差別に基づいていると感情をあらわにした。

 アル・サーニ会長はツイッター(Twitter)で、「これはサッカーではない。明らかに人種差別だ。スペインのクラブが敗退したことについて、UEFAの調査が行われることを望む」と書き込んだ。

 またアル・サーニ会長は10日に入って、この試合での判定が翌シーズン以降4年間のマラガのUEFA主催大会出場禁止処分に関連しているとさらに批判を続けた。マラガは支払い期限の過ぎている他クラブへの負債、従業員への給与支払い、そして税金滞納などの財政的問題でUEFAから30万ユーロ(約3900万円)の罰金を受けている。

 マラガのゼネラルディレクターを務めるビセンテ・カサド(Vicente Casado)氏はアル・サーニ会長の主張を支持するとともに、UEFAに対し正式な抗議を行うと発表した。

 カサド氏はクラブの公式ウェブサイト上で、「我々は不当な処置に憤っている。クラブはUEFAに対し、審判の判定に関する不服を正式に申し立てる予定だ。会長の反応は怒りの一種。我々は全員立腹している」とコメントした。

 またカサド氏は、UEFAがクラブに一定の組織レベルを求めるのであれば、審判などを含めた他の部分も同じレベルにすることを望むと語っている。(c)AFP