【4月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝第2戦に臨むパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は9日、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が先発するか否かが、チームの戦術に影響することはないと語った。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に輝いたメッシは、PSGの本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)で2日に行なわれた第1戦でハムストリングを負傷し、前半での途中交代を余儀なくされた。試合は2-2の引き分けに終わった。

 PSGはまず得点を挙げて勝ち進むためのチャンスを手にする必要があるが、アンチェロッティ監督はゲームプランの組み立てにあたってメッシの出場が決定的な要素になることはないだろうと明言した。

 試合前日の記者会見に臨んだアンチェロッティ監督は、「メッシが出場しようとしまいと、我々のプレーに影響はない。私たちは自分たちのサッカーをするだけだ。自分たちの良さを生かさなければならない。守備を安定させて忍耐力を持ち、しっかり攻撃する」とコメントした。

 フランス・リーグ1で首位に立つPSGは厳しいチーム事情も抱えている。故障したチアゴ・シウバ(Thiago Silva)とティアゴ・モッタ(Thiago Motta)が出場できる状態かどうかは、直前にフィットネステストを行って判断するとしており、第1戦で同点弾を決めたブライズ・マトゥイディ(Blaise Matuidi)は出場停止となっている。

「チアゴに関しては最後の練習まで待って様子を見る必要がある。そこで戦える状態であることが保証できたら出場させる。モッタがプレーするかどうかの判断はぎりぎりまで伸ばす。明日でシーズンが終わるわけではないし、大事な試合は他にもある」と、アンチェロッティ監督はコメントした。(c)AFP/Colin DRONIOU