【4月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝で劇的勝利を収めたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が9日、準決勝進出には幸運が味方したとの見解を示した。

 マラガ(Malaga CF)との準々決勝第2戦で1-2とリードされて迎えた後半ロスタイム、ドルトムントはマルコ・ロイス(Marco Reus)とフェリピ・サンターナ(Felipe Augusto Santana)が立て続けに得点を記録し、2試合合計スコア3-2で勝利を手にした。

 リプレイ映像はドルトムントが終了間際に挙げた2得点に絡むプレーにオフサイドがあった可能性を示しており、マラガのマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督は、欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)に調査を要求した。

 しかし、リプレイは同時にマラガのエリセウ(Eliseu Pereira dos Santos)が挙げた得点もオフサイドだったことを指し示している。

 1997-98シーズン以来となる準決勝進出を果たしたドルトムントのクロップ監督は、「今日はサッカーが持つ両面が見られた。悲嘆に暮れる敗者と、歓喜に沸く勝者だ」と語った。

「これほどまでに運を必要とする試合は滅多にない。われわれは良くなかったが、それでも勝った」

「2試合を通してみれば、突破にふさわしいのはわれわれだと思う。しかし、今日みたいなプレーを繰り返せば優勝はできない。ただこれで、目標だった準決勝進出を果たせた。おかしくなってしまいそうだよ。医者に診てもらう必要があるかな」

(c)AFP/Ryland James