【4月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)と対戦するFCバルセロナ(FC Barcelona)のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が9日、出場が微妙とされるリオネル・メッシ(Lionel Messi)不在でも対処できるとの見解を示した。

 PSGと2-2で引き分けた第1戦でメッシはハムストリングを負傷し、前半での途中交代を余儀なくされ、本拠地カンプ・ノウ・スタジアム(Camp Nou stadium)で行われる第2戦への出場が危ぶまれている。

 しかしイニエスタは、メッシが重要な選手であることは間違いないとしながらも、前線には高い能力を持った選手が揃っているとして、6季連続の大会4強入りに自信を見せた。

 9日の記者会見に出席したイニエスタは、「メッシに依存している部分は大きいし、欠かせない選手であることは間違いない。けれど、メッシ一人にすべてを依存しているわけではない。僕たちはチームで、誰もが得点する力を備えている」と語った。

 メッシが欠場するとなればセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が先発出場し、2012年の欧州選手権でのスペイン代表と同じように「偽9番」を務める可能性が高い。

 セスクは6日に行われたマジョルカ(RCD Mallorca)戦でその位置に入り、キャリア初のハットトリックを達成してFCバルセロナの5-0の勝利に貢献している。

 イニエスタはセスクについて、「彼のように試合の流れを読める選手を擁していることは幸運だ。僕にとってだけじゃなく、チーム全体にとってね」と述べた。

「セスクはコンビネーションにも優れていて、味方の位置を把握しながら動くことができる。バルセロナ加入前も素晴らしいパフォーマンスを披露していたので、来てくれたことは幸運だし、質の高さは大きな武器だ」

■ロウラ暫定監督、手薄な守備陣にアドリアーノかソングの起用を示唆

 FCバルセロナのジョルディ・ロウラ(Jordi Roura)暫定監督は、メッシが欠場すればチームは苦戦を余儀なくされるとの見解を否定し、同選手の出場の可否は試合当日の午前に判断することを明らかにした。

「試合まで時間があるので、現在は待っている状況だ。出場できると思うが、われわれは検査結果を待ち、それから判断する必要がある。世界最高の選手の不在が大きなハンデになることは間違いないが、チームには信頼の置ける選手が他にもいる」

「マジョルカ戦と同様に、試合へ向けて準備を行うことがわれわれにとって最善策だ。仮にメッシが欠場したとしても、代役の選手が質の高いプレーを約束してくれる」

 また、カルレス・プジョル(Carles Puyol)とハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)の戦線離脱により手薄となったセンターバックについて、ロウラ暫定監督はアドリアーノ・コレイア(Adriano Correia)かアレクサンドル・ソング(Alex Song)の起用を示唆した。

 アドリアーノとソングはシーズン序盤にセンターバックでプレーしており、ロウラ暫定監督はセンターバックを本職とする22歳のマルク・バルトラ(Marc Bartra)よりも経験豊富な2人を優先するとみられている。

 ロウラ暫定監督は、「守備陣は主力選手が離脱し、問題を抱えている。2人はシーズン序盤にセンターバックでいいプレーを見せた。誰が入るにせよ、今回も隙のない最高のプレーを見せてくれると信じている」と語った。(c)AFP