【4月9日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との第2戦を翌日に控え、マラガ(Malaga CF)のマルティン・デミチェリス(Martin Demichelis)は8日、父親を亡くしたマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督のために勝利して準決勝に進出したいと語った。

 ペジェグリーニ監督は2-4で敗れた6日のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦後、父親の突然の訃報を受け母国チリへ帰国したが、ドルトムント戦には間に合う見込みとなっている。

 初のチャンピオンズリーグ出場で見事に8強入りを果たしたマラガは、ドルトムントとの第1戦を引き分けで終えており、ペジェグリーニ監督のために、なんとしても勝って準決勝に進みたい。

 記者会見に出席したデミチェリスは、「悲劇が起こってしまった。監督のことを思うと悲しいね。6日の試合の前、監督は父親が亡くなったことを伝えなかった。それが監督の偉大さを物語っている。チームは監督へ哀悼の意を表した」

 「明日には監督も合流するから、監督のためにすべてを尽くすつもりだ。準決勝進出というギフトを贈りたいね」

 ドルトムントは第1戦でマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が2度の絶好機を逃すなど、いくつものチャンスをつぶした。マラガは、敵地での早い時間帯の先制点を待ち望んでいると、デミチェリスは続けた。

 「第1戦の結果は確かに悪くなかった。ドルトムントがほぼ勝ち抜けを決めたと思っていたらそれは間違いだよ。ドルトムントはよく走る。カウンターアタックに出たときは危険だから気をつけなきゃならない。彼らはまとまっている。だてにブンデスリーガを2連覇しているわけじゃない。明確な哲学があるんだ」

 2003年から2011年にかけてバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でプレーしたデミチェリスは、マラガが対峙(たいじ)する8万720人という満員の観客が見込まれるドルトムント(Dortmund)での戦いを心得ている。

「サポーターの声援受けたときのこのスタジアム(ドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park))がどれほどのものかは知っている。だが、それに気後れすることはない。決勝のつもりで臨むよ」

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