【4月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は9日、準々決勝第2戦が行われ、試合終盤に2得点を記録したボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が3-2でマラガ(Malaga CF)から劇的勝利を収め、準決勝に進出した。

 3日に行われた第1戦を0-0のスコアレスドローで終えていたドルトムントは、2試合合計スコア3-2で1998年以来となる大会4強入りを果たした。

 試合は前半25分にアウェーのマラガがホアキン・サンチェス(Joaquin Sanchez)のアウェーゴールで先制すると、同40分にドルトムントはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の得点で1-1の同点に追いついた。

 そしてマラガは後半37分、途中出場のエリセウ(Eliseu Pereira dos Santos)のゴールで2-1と勝ち越しに成功した。この時点で試合時間は残り10分を切っており、大会初出場のマラガがこのまま準決勝に進出するかのように見えた。

 しかし、ドルトムントは試合終了間際の2分間で奇跡の逆転劇を演じた。

 後半ロスタイムにドルトムントは、マルコ・ロイス(Marco Reus)のゴールで同点に追いついた。しかし、このまま2-2の引き分けに終われば、アウェーゴールで優位に立つマラガが準決勝に進出することになる。

 さらになりふり構わないドルトムントは、試合終了間際にロイスがゴール前に蹴り込んだクロスから最後はフェリピ・サンターナ(Felipe Augusto Santana)がゴールライン上のボールをつま先で押し込み、土壇場で逆転に成功した。

 本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)で試合終盤に決勝点を奪ったドルトムントは、今季のチャンピオンズリーグでここまで無敗を守る唯一のチームとなっている。

 一方、マラガは数日前に父親の訃報を受けて母国チリに一時帰国から戻ったマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督が指揮を執ったものの、勝利を手にすることはできなかった。(c)AFP/Ryland James