【4月9日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)準々決勝、ガラタサライ(Galatasaray)との第2戦を控えたレアル・マドリード(Real Madrid)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は8日、自分たちのリードしている立場におごることはないと述べた。

 ポルトガル出身のモウリーニョ監督は、自身にとってそれぞれ異なった国の3つ目のクラブで通算3度目のチャンピオンズリーグ制覇を目指している。第1戦に3-0と先勝しているレアル・マドリードは、得るものはない反面、失うものばかりを抱えている難しい立場に直面していると説明した。

「我々が0-4か1-5で負けたり、PK戦で試合を落とすようなことがあれば世界中からに何と言われるかわからない。厳しい状況に追い込まれるだろう」

「レアル・マドリードの敗退は考えられないことで、だからこそ叩かれる。この対戦で私たちが勝ち得るものはなく、負けて失うものしかない。みんな私たちが勝ち進むのを待っている」

「私の課題は3-0(第1戦)のことは考えないで、目の前の試合に集中することだ。サッカーの試合を前にしたら勝ちたいと思うし、勝つために戦う。私が選手に求めることはこういうことだ」

「もし9日の試合で0-2や1-3で負けたとしたら、(合計スコアで勝ったとしても)まったく嬉しくないし、満足して帰ることはできない。試合に勝ちたいのであり、それが難しければ何とか引き分けに持ち込む」

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われた3日の第1戦ではレアル・マドリードがガラタサライを圧倒しており、第2戦は消化試合になると見る向きも多い。

 しかし、トルコのファンの見方はまったく違うとモウリーニョ監督は断言する。

「2003年のUEFA杯(UEFA Cup)でFCポルト(FC Porto)の監督としてトルコのデニズリスポル(Denizlispor)と対戦した際、第1戦に、思い出せないが7-0、7-1、6-0かで勝利した(実際は6-1)。第2戦でトルコに来た時、私たちは興奮したサポーターで満員のスタジアムを目の当たりにした。すでに6-0か7-0で下したチームとは思えない状態だった」

「これがポルトガル、スペイン、イタリアのチームで、第1戦で0-4や0-5で負けてホームに戻って来たら観客席はがらがらで、やじが飛んでくる」

「トルコのファンは最後の最後までチームを応援する。会場は熱気に包まれるだろうし、そういう雰囲気は私たちも好きだ。選手としても歓迎するだろうし、いいプレーができるだろう」

(c)AFP