【2月20日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は19日、決勝トーナメント1回戦第1戦が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が3-1でアーセナル(Arsenal)に先勝した。

 敵地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)でバイエルン・ミュンヘンは、苦境に立つアーセナルにさらなる追い打ちをかけ、準々決勝進出へ大きく前進した。

 16日に行われたFAカップ(FA Cup 2012-13)5回戦でチャンピオンシップリーグ(2部)所属のブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)に0-1で敗れ、立て直しを図りたかったアーセナルだったが、チャンピオンズリーグ制覇に意欲を燃やすバイエルンに太刀打ちできなかった。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部で首位を独走するバイエルンは、試合開始から主導権を握ると、トニ・クロース(Toni Kroos)とトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が得点を記録し、前半を2-0で折り返した。

 迎えた後半、アーセナルはルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)が古巣を相手に1点を返したものの、2013年初失点を喫したバイエルンは同32分にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が追加点を奪い、3月13日の第2戦に向けて大きなアドバンテージを手にした。

 試合後、クロースは独テレビ局「スカイ(Sky)」に対し、「欧州の強豪チームの1つに数えられるアーセナルを相手に素晴らしいパフォーマンスを披露できた。完全に試合を支配していたし、相手に大きなチャンスを与えていなかったので、失点はもったいなかった」と語った。

 一方、敗れたアーセナルは、8シーズン連続の無冠が現実味を帯びる結果となった。第2戦ではバイエルンのバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が出場停止となるものの、アウェーゴールで3失点を喫しているため、厳しい立場に追い込まれている。

 アーセナルのジャック・ウィルシャー(Jack Wilshere)は、「後半が良かっただけに、前半が悔やまれる。原因はわからない。少しだけ不安や緊張があったのかもしれない。自分たちが戦えることを見せなくてはならない状況だから、現実を見つめた上で、修正できるよう頑張るよ」とコメントした。(c)AFP/Tom Williams