【2月20日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝トーナメント1回戦でFCバルセロナ(FC Barcelona)と対戦するACミラン(AC Milan)のマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督が19日、世界最高のチームを相手に恐れをなすことはないと強調した。

 チャンピオンズリーグ通算7度の優勝を誇るミランだが、過去2シーズンで5度目となった今回の一戦は、スペイン1部リーグの強豪バルセロナが優勢と見られている。

 ミランはバルセロナと本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で7回対戦し、通算戦績を2勝2分3敗としている。また、決勝トーナメントでの対戦に限れば、05-06シーズンと11-12シーズンの両方で敗れており、敗退に終わっている。

 シーズン開幕直後の出遅れにより一時は解任の危機に直面したアレグリ監督にとって、10-11シーズンに4度目の欧州王者に輝いたバルセロナが持つ存在の大きさは、議論の余地がないように思われる。

 19日にクラブの練習場で記者会見に臨んだアレグリ監督は、現在のバルセロナが一流の選手をそろえた世界最高のチームだと認めながらも、今こそ対バルセロナ戦の悪しき流れを断ち切る時だと考えていると明かした。

 アレグリ監督は、「バルセロナの中盤は非常に強力だ。特に危険なのはリオネル・メッシ(Lionel Messi)だが、彼だけをマークすればいいわけではなく、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)らにも注意が必要になる」と話し、試合ではバルセロナのボール支配率を抑えることが重要になるとの見解を示した。

「数字で見れば、バルセロナは私たちやレアル・マドリード(Real Madrid)に対しても約65%のボール支配率を記録できるチームだ。これを何とかして変える必要がある」

■バロテッリを起用できないミラン、エル・シャーラウィが強行出場か

 ミランは冬の移籍市場でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)からマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)を獲得したが、バロテッリはシティでチャンピオンズリーグに出場しているため、バルセロナ戦で起用することができない。

 そのためアレグリ監督は4-3-3システムの3トップに今季チーム最多の15得点を記録しているステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)、ケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)、ジャンパオロ・パッツィーニ(Giampaolo Pazzini)を配置すると見られている。

 膝に不安を抱えているエル・シャーラウィについて、アレグリ監督は「メンバーに入れる。出場可否は、練習後の状態を見て判断する」と語った。

 一方、メンバー入りが微妙な状況とされている元バルセロナのボージャン・クルキッチ(Bojan Krkic)について、アレグリ監督は、「ボージャンが外れることはない。私たちにとって重要な選手だ」とコメントし、ベンチスタートを示唆した。(c)AFP/Justin DAVIS