【2月20日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝トーナメント1回戦第1戦を20日に控え、冬の移籍市場では大補強を行ったガラタサライ(Galatasaray)は、ホームにシャルケ04(Schalke04)を迎え、グループリーグでの勢いを持続させたいと考えている。

 ガラタサライはCFRクルージュ(CFR Cluj)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、SCブラガ(SC Braga)と同組に入ったグループリーグの後半3試合で3連勝を飾り、決勝トーナメント進出を果たした。

 そして冬の移籍市場でガラタサライは、オランダ代表のウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)、コートジボワール代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)といった大物選手2人の獲得に成功している。

 大型補強を行ったガラタサライだが、チャンピオンズリーグでの成功に意欲を燃やすウナル・アイサル(Unal Aysal)会長は、「投資しただけの見返りを期待できる。勝ち進めば費用を上回る利益が生まれる」と話している。

 ファティ・テリム(Fatih Terim)監督が率いるガラタサライは、本拠地で今季1敗しかしておらず、欧州カップ戦での対シャルケ戦4連勝も十分狙える状況が整った。

■チャンピオンズリーグで今季無敗のシャルケ、不振脱出なるか

 2012年10月の試合ではアウェーでアーセナル(Arsenal)を破るなど、グループ首位通過を果たしたシャルケだったが、リーグ戦過去12試合で1勝に終わるなど、順位も2位から9位に後退した。

 それでもシャルケは今季のチャンピオンズリーグで無敗を守っており、目の負傷で戦線離脱していたクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)も戦列に復帰する見込みとされている。

 冬の移籍市場でルイス・ホルトビー(Lewis Holtby)を放出したシャルケは、フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)からミシェル・フェルナンデス・バストス(Michel Fernandes Bastos)を獲得した。

 バストスは16日のマインツ05(Mainz 05)戦で2得点の活躍を見せるなど、最近3試合で3得点を記録している。

 チームの状態についてバストスは、「加入前からシャルケが持つレベルの高さはわかっていた。現状を打破できる能力がこのチームには備わっている」と述べた。

 シャルケで主将を務めるベネディクト・ヘベデス(Benedikt Hoewedes)は、16日のマインツ戦を引き分けに持ち込んだチームの闘争心に自信を見せ、ガラタサライとの試合ではそれを土台に戦うべきだと主張した。

「マインツ戦では最後の笛が鳴るまで戦い抜き、士気が高いことを証明した。その勢いをガラタサライ戦でも発揮したい」

■シャルケに在籍していたガラタサライのアルティントップ「再会が楽しみ」

 ガラタサライにはドイツでプレーした経験を持つ選手が複数所属しており、ハミト・アルティントップ(Hamit Altintop)は2003年から2007年までシャルケに在籍していた。

 古巣との対戦についてアルティントップは、「チャンピオンズリーグ初出場したのがシャルケだった。そのチームと対戦できて嬉しく思う」とコメントした。

「簡単な試合なんてない。組み合わせに恵まれたように見えるかもしれないが、僕はドイツの文化を知っている。シャルケは統率の取れたプレーをしてくるだろう。再会が楽しみな選手もいる」

 シャルケの本拠地であるゲルゼンキルヘンには、大きなトルコ人コミュニティーが存在しており、ガラタサライは3月12日に行われる第2戦でも、敵地ながら大きなサポートを得られる可能性がある。(c)AFP