【2月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)の決勝トーナメント1回戦でバレンシア(Valencia CF)と対戦するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は11日、PSGが優勢だとする意見を否定した。

 バレンシアのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、決勝トーナメント1回戦ではPSGが優勢であるとの見解を示していた。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)で選手として2度、指揮官として2度のチャンピオンズリーグ制覇を経験しているアンチェロッティ監督は、バルベルデ監督の主張に対し、「私は優勢だとは思わない」と述べた。 

「バレンシアはとても優秀な選手がまとまっていて、非常に組織されたチームだ。そして両チームともに好調だ」

 18年ぶりに決勝トーナメント進出を果たしているPSGは、12日の試合でバレンシアと公式戦初対戦を果たすことになる。

 チャンピオンズリーグの試合は誰にとっても特別な試合だとするアンチェロッティ監督は、「決勝トーナメントとなればなおさらだ。大きな重圧を感じているが、このような試合ではチームとして個々の色や自分らしさを出さなければならない」と語っている。

「(グループリーグ第6節の)FCポルト(FC Porto)戦では、不調に苦しみながらも自分たちのプレーができた。もう状況は違う。チームへの重圧は軽減されているし、選手には自信が備わった。ポルト戦と同じ結果を願っているよ」

 フランスのクラブとの対戦成績を13勝1敗としているバレンシアを相手に、PSGはチアゴ・シウバ(Thiago Silva)とティアゴ・モッタ(Thiago Motta)を欠いた状態で試合に臨む。

「二人の抜けた穴は大きいが、チームの屋台骨をアレックス(Alex)とママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)がうまく担っている。アレックスは故障から明けたばかりだが、コンディションはとても良い」

「マルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)はまだ若いが、引き出しを多くもった選手だ。シウバとモッタがいなくても、我々は好成績を残している」

 またアンチェロッティ監督は、バルベルデ監督に「カウンター攻撃のチーム」と評価されたことについて反論した。

「俊足の選手を多く擁しているため、カウンター攻撃を得意としているのは事実だ。しかし、我々の目的はそれではない。ボールを支配し、固い守備を貫くことができればいいと考えている。この試合はフィジカルではなく戦術的な試合になるだろう。好勝負になると思う」

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