【2月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝トーナメント1回戦を控えるレアル・マドリード(Real Madrid)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が10日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との試合を「世界中が待ち望んでいる試合」と評した。

 9日に行われたスペイン1部リーグの試合で、セビージャFC(Sevilla FC)を4-1で下したレアルのモウリーニョ監督は、英マンチェスター(Manchester)のオールド・トラフォード(Old Trafford)でマンチェスター・ユナイテッド対エバートン(Everton)の試合を観戦し、首位ユナイテッドが2-0で勝利したのを見届けた。

 レアル・マドリードは13日に本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でマンチェスター・ユナイテッドとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦に臨む。

 エバートン戦の開始前にユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督と言葉を交わしたモウリーニョ監督は、レアル・マドリード対マンチェスター・ユナイテッドという対戦カードが持つ魅力についてコメントした。

「世界中がこの試合を待ち望んでいる。チャンピオンズリーグのほかの試合ではなく、この試合をね。だからこそ、皆が期待しているものをお見せしたい」

 モウリーニョ監督とファーガソン監督は、モウリーニョ監督がポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)を率いていた時代に親交が始まり、イングランドで指揮を執ったチェルシー(Chelse)時代には、ユナイテッドで長期政権を築いたファーガソン監督としのぎを削った。

 モウリーニョ監督は、「自分が特別になれたように感じている。サッカー界でとても重要な存在で、それ以上に素晴らしい人物でもあるファーガソン監督と知り合いになれたのだからね」と語っている。

「良好な関係が続いているし、それを誇りに思う。ポルト、チェルシー、インテル(Inter Milan)、そして今のレアルで、彼のチームとは何度も対戦してきた。どのクラブでも、立ちはだかったのはマンチェスター・ユナイテッドとサー・アレックスだった」

「もちろん、お互い勝ちたいと思っている。ただ私たちの関係を考えれば、負けたとしてもほんの少しだけ幸せを感じられる余地があるだろう。もちろん、私が勝つつもりだがね」

 モウリーニョ監督とファーガソン監督には、今節のリーグ戦における戦い方に大きな違いがある。モウリーニョ監督が13日の試合をにらんで何人かの主力選手を休ませた一方で、ファーガソン監督は自身も認めた通り、エバートン戦を首位固めの好機だと見て主力選手を惜しみなく起用した。

 モウリーニョ監督は、「我々はリーグ戦での立ち位置を理解している。もちろん、すべての試合に勝つつもりで臨んでおり、レアルのようなクラブを率いる以上、そうする責任がある。しかし同時に、より力を注ぐべきは13日の試合だとも考えている」と述べた。

「6日の代表戦でフル出場した選手が数名いて、9日のリーグ戦では温存することができた。しかし、今度のような大きな試合には誰もが出場したいだろうし、疲れを見せる選手などいないだろう」

(c)AFP