【12月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は4日、グループリーグ第6節の試合が各地で行われ、グループBのアーセナル(Arsenal)は1-2でオリンピアコス(Olympiacos)に敗れた。

 意気消沈気味のシーズンを送っているアーセナルだが、最終節で敗れてグループ首位突破を逃し、状況はさらに悪化した。

 アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が就任16シーズン目を迎えたアーセナルは、イングランド・プレミアリーグでは同監督の就任後最悪となる前半戦を送っている。チームに生じた危機感を払拭するためにもこの敵地での試合でアーセナルは是が非でも勝利が必要だった。

 しかしアーセナルは前半38分のトマス・ロシツキー(Tomas Rosicky)の先制点で得たリードを守り切れず、後半19分にジャニス・マニアティス(Giannis Maniatis)、同28分にコスタス・ミトログルー(Kostas Mitroglou)に得点を許して敗戦を喫し、シャルケ04(Schalke 04)に次ぐグループ2位に終わった。

 第5節で16強進出を決めていたアーセナルは、同日の試合でシャルケがモンペリエ(Montpellier HSC)と1-1で引き分けたため、勝利すれば首位でグループステージを終えて決勝トーナメントでより楽な相手との対戦が期待できたが、その機会も逃した。

 1日のプレミアリーグ第15節スウォンジー・シティ(Swansea City)戦に0-2で敗れ、怒ったファンから強烈な罵声を浴びていたベンゲル監督にとっては、最も避けたかった結果に終わった。

 スウォンジー戦の悲惨な敗戦の直後にもチームは「素晴らしい状態にある」と強調していたベンゲル監督だが、この日の力ない敗戦は、アーセナルが凡庸なチームに成り下がりつつあることを一層はっきりさせるものとなった。(c)AFP