【11月21日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は20日、グループリーグ第5節の試合が各地で行われ、グループGのFCバルセロナ(FC Barcelona)は3-0でスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)に勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 ゴール量産を続けるリオネル・メッシ(Lionel Messi)の活躍でFCバルセロナが勝利した一方、敗れたスパルタクはグループリーグ敗退が決まった。

 ダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)の得点で先制したFCバルセロナは、その後メッシが前半に2得点を加え、グループ2位だったセルティック(Celtic)との差を広げた。同日ベンフィカ(Benfica)と対戦したセルティックは、残り2試合を連勝した上でFCバルセロナが取りこぼしをすれば、首位に浮上する可能性があった。

 FCバルセロナは前半16分、ルーズボールに走りこんだアルヴェスがペナルティーエリア端からシュートを決め容赦なく先制すると、その後も守備の甘いスパルタクを攻め立て、同27分にメッシがこの日の1得点目を決めた。アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のシュートをGKが弾いたところに詰めたメッシは、苦手の右足でゴールを決めた。

 FCバルセロナはさらに同39分、ペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)のスルーパスからスパルタクのDFライン背後の広大なスペースへ抜け出したメッシがキーパーをかわして得点を挙げ、3-0として前半のうちに試合を決めた。

 後半にペースを緩めたことでスパルタクにボールを握られる場面も多くなったFCバルセロナだが、質の高い攻撃陣は好機を作り続けた。

 11-12シーズンのチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)で史上初となる4度目の得点王に立ったメッシは、今シーズンもすでに5試合で5得点を挙げている。年間ゴール数も80に伸ばし、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のゲルト・ミュラー(Gerd Muller)氏が1972年に記録した年間最多得点の85に迫っている。

 またチャンピオンズリーグの通算得点記録では、ルート・ファン・ニステルローイ(Ruud Van Nistelrooy)氏の56得点に並び、71得点で首位のラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)に次ぐ2位タイとつけている。(c)AFP