モスクワのリベンジ誓うドログバ、欧州CL
このニュースをシェア
【5月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との対戦を控えているチェルシー(Chelsea)のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が、欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)決勝で起こしたモスクワ(Moscow)での失態を償うと誓った。
雨が降りしきるロシアのモスクワで行われた07-08シーズンの決勝でドログバは延長戦に退場処分を受けると、チームもマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に敗れ、何一つ良い思い出を残していない。
1-1で迎えた延長戦後半に起こった両チームの選手同士の小競り合いの中で、ドログバはユナイテッドのネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)の顔を叩いてレッドカードを受けた。もつれ込んだペナルティーキック(PK)戦でチームメイトのジョン・テリー(John Terry)とニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)がシュートを外し、ドログバはトロフィーがユナイテッドに手渡されるのをただピッチ脇から見守るしかなかった。
■予想を覆し、4シーズンぶりの決勝に臨むチェルシー
それからチェルシーのチャンピオンズリーグ決勝に向けての戦いは無駄骨に終わり、ドログバがモスクワの苦い記憶を消す機会は二度と訪れないかのように思われた。しかし今シーズン、ドログバを含むチェルシーの選手たちは、予想を覆してナポリ(SSC Napoli)、ベンフィカ(Benfica)、FCバルセロナ(FC Barcelona)から劇的な勝利を収め、決勝進出を果たした。
バイエルンの本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)で19日に行われる決勝戦で、34歳のドログバはモスクワでの罪を償おうとしている。
ドログバは「(モスクワでの)決勝では残念なこともたくさんあったが、同じように素晴らしい瞬間も多かったから、チームメイトのためにも今回はいい決勝戦にできるようよう頑張るよ」と話し、「モスクワの後、僕らのほとんどが翌年のチャンピオンズリーグでも決勝進出を果たすと思っていた。でもご覧の通り、決勝まで勝ち進むことはとても大変なんだ」と振り返った。
「数年ぶりということが、僕らが今大会の決勝に進出したことがどれほど価値のあることかを示している。準決勝でバルセロナを倒すために素晴らしい仕事をしたけれど、決勝ではもう一度やらなければならない。優勝まであと1つだ」
■大舞台で力を発揮するドログバ
ドログバは、チェルシーの選手として十分に名を成している。ドログバはウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で出場した通算8試合で8得点を記録しており、5月初旬に行われたリバプール(Liverpool FC)とのFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)決勝でも得点を挙げて2-1での優勝に貢献した。またチャンピオンズリーグでは、4月に行われたバルセロナとの準決勝第1戦で挙げた決勝点を含む通算33得点を挙げている。
この大舞台での強さが、ロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)暫定監督にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)ではなくドログバをバイエルン戦で起用させることを促すだろう。しかしドログバは、バイエルンを倒すためには個人技よりもチーム力が重要だと話す。
「決勝で自分が出場できるかはわからないけれど、僕らは準備して最善を尽くす。全員がチームのために自分の役割を果たすべきだ」
■「チェルシーのために戦う」
今季終了をもって契約満了を迎えるドログバだが、クラブがオファーしている1年の契約延長に対し本人は2年の延長を望んでおり、今後については不透明となっている。このまま退団となれば、チェルシーの優勝はドログバにとって最高のエンディングとなる。
決勝戦後にはもう一度クラブと会談するとみられているが、ドログバは将来が確定していないことは試合に影響しないと話す。
「個人的なことは関係ない。僕自身について言うことはない。今全員が気にかけているいのはクラブのことだけだ」と話すドログバは、「決勝では自分のために戦うのではなく、チェルシーのために戦う」とコメントした。
仮にチェルシーを去ることになっても、パワフルで決定力のあるプレーで3度のプレミアリーグ制覇と4度のFAカップ優勝に貢献しているドログバは、既にチェルシーのレジェンドの地位を確立している。
それでもチャンピオンズリーグ優勝はチェルシーにとって見果てぬ夢となっており、同大会で数々の挫折を経て、ついにビッグイヤーを掲げる最後チャンスを味わおうとしている。
ドログバは「サッカー界で最大の試合の1つだ。これまで何試合もチェルシーの一員として戦ってきたが、この試合は特別だ。クラブ史上2回目の決勝だからこそ、全力で準備に臨み、全てを捧げてバイエルンを倒したい」と締めくくった。(c)AFP/Steve Griffiths
【関連記事】
ラーム、本拠地での決勝戦は「有利」 欧州CL
決勝控え胸躍るミュンヘン、欧州CL
雨が降りしきるロシアのモスクワで行われた07-08シーズンの決勝でドログバは延長戦に退場処分を受けると、チームもマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に敗れ、何一つ良い思い出を残していない。
1-1で迎えた延長戦後半に起こった両チームの選手同士の小競り合いの中で、ドログバはユナイテッドのネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)の顔を叩いてレッドカードを受けた。もつれ込んだペナルティーキック(PK)戦でチームメイトのジョン・テリー(John Terry)とニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)がシュートを外し、ドログバはトロフィーがユナイテッドに手渡されるのをただピッチ脇から見守るしかなかった。
■予想を覆し、4シーズンぶりの決勝に臨むチェルシー
それからチェルシーのチャンピオンズリーグ決勝に向けての戦いは無駄骨に終わり、ドログバがモスクワの苦い記憶を消す機会は二度と訪れないかのように思われた。しかし今シーズン、ドログバを含むチェルシーの選手たちは、予想を覆してナポリ(SSC Napoli)、ベンフィカ(Benfica)、FCバルセロナ(FC Barcelona)から劇的な勝利を収め、決勝進出を果たした。
バイエルンの本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)で19日に行われる決勝戦で、34歳のドログバはモスクワでの罪を償おうとしている。
ドログバは「(モスクワでの)決勝では残念なこともたくさんあったが、同じように素晴らしい瞬間も多かったから、チームメイトのためにも今回はいい決勝戦にできるようよう頑張るよ」と話し、「モスクワの後、僕らのほとんどが翌年のチャンピオンズリーグでも決勝進出を果たすと思っていた。でもご覧の通り、決勝まで勝ち進むことはとても大変なんだ」と振り返った。
「数年ぶりということが、僕らが今大会の決勝に進出したことがどれほど価値のあることかを示している。準決勝でバルセロナを倒すために素晴らしい仕事をしたけれど、決勝ではもう一度やらなければならない。優勝まであと1つだ」
■大舞台で力を発揮するドログバ
ドログバは、チェルシーの選手として十分に名を成している。ドログバはウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で出場した通算8試合で8得点を記録しており、5月初旬に行われたリバプール(Liverpool FC)とのFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)決勝でも得点を挙げて2-1での優勝に貢献した。またチャンピオンズリーグでは、4月に行われたバルセロナとの準決勝第1戦で挙げた決勝点を含む通算33得点を挙げている。
この大舞台での強さが、ロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)暫定監督にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)ではなくドログバをバイエルン戦で起用させることを促すだろう。しかしドログバは、バイエルンを倒すためには個人技よりもチーム力が重要だと話す。
「決勝で自分が出場できるかはわからないけれど、僕らは準備して最善を尽くす。全員がチームのために自分の役割を果たすべきだ」
■「チェルシーのために戦う」
今季終了をもって契約満了を迎えるドログバだが、クラブがオファーしている1年の契約延長に対し本人は2年の延長を望んでおり、今後については不透明となっている。このまま退団となれば、チェルシーの優勝はドログバにとって最高のエンディングとなる。
決勝戦後にはもう一度クラブと会談するとみられているが、ドログバは将来が確定していないことは試合に影響しないと話す。
「個人的なことは関係ない。僕自身について言うことはない。今全員が気にかけているいのはクラブのことだけだ」と話すドログバは、「決勝では自分のために戦うのではなく、チェルシーのために戦う」とコメントした。
仮にチェルシーを去ることになっても、パワフルで決定力のあるプレーで3度のプレミアリーグ制覇と4度のFAカップ優勝に貢献しているドログバは、既にチェルシーのレジェンドの地位を確立している。
それでもチャンピオンズリーグ優勝はチェルシーにとって見果てぬ夢となっており、同大会で数々の挫折を経て、ついにビッグイヤーを掲げる最後チャンスを味わおうとしている。
ドログバは「サッカー界で最大の試合の1つだ。これまで何試合もチェルシーの一員として戦ってきたが、この試合は特別だ。クラブ史上2回目の決勝だからこそ、全力で準備に臨み、全てを捧げてバイエルンを倒したい」と締めくくった。(c)AFP/Steve Griffiths
【関連記事】
ラーム、本拠地での決勝戦は「有利」 欧州CL
決勝控え胸躍るミュンヘン、欧州CL