【2月22日 AFP】(記事更新)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)は21日、決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)とレアル・マドリード(Real Madrid)が1-1で引き分け、ナポリ(SSC Napoli)は3-1でチェルシー(Chelsea)に先勝した。

 敵地スタディオ・サン・パオロ(Stadio San Paolo)での第1戦に臨んだアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督率いるチェルシーは、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)のゴールで先制したものの、エセキエル・ラベッシ(Ezequiel Lavezzi)に2得点、エディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)に1得点を許し、1-3で逆転負けを喫した。

 アシュリー・コール(Ashley Cole)、フランク・ランパード(Frank Lampard)、ミカエル・エシアン(Michael Essien)を先発から外したチェルシーは、前半27分にパオロ・カンナヴァーロ(Paolo Cannavaro)のクリアミスを拾ったマタが冷静にゴールを決めて先制点を奪った。

 しかしながらナポリは、同38分にラベッシ、前半終了間際にギョクハン・インレル(Gokhan Inler)のクロスからカヴァーニが得点を奪い逆転に成功すると、後半20分にはチェルシーのダビド・ルイス(David Luiz)のクリアをカットしたカヴァーニのパスからラベッシが追加点を奪った。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とマンチェスター・シティ(Manchester City)がグループリーグで敗退し、アーセナル(Arsenal)が15日に行われたACミラン(AC Milan)との第1戦で0-4と大敗を喫しており、今回のチェルシーの敗戦でイングランド勢は1995-96年大会以来となる準々決勝進出チームなしの可能性が高くなっている。

■レアル・マドリード、試合終了間際に追いつかれる

 一方、レアル・マドリードは後半ロスタイムにポントゥス・ウェルンブローム(Pontus Wernbloom)に同点ゴールを奪われ、敵地ルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)でCSKAモスクワと1-1で引き分けた。

 1月にオランダ・エールディビジのAZアルクマール(AZ Alkmaar)から移籍したウェルンブロームは、移籍後初出場となったこの試合で同点ゴールを記録し、レアル・マドリードの今大会連勝記録を6で止めた。

 2011年12月に行われたグループリーグの試合を最後に公式戦から遠ざかっていたCSKAモスクワは、ゲオルギー・シェンニコフ(Georgi Schennikov)のクロスからアラン・ジャゴエフ(Alan Dzagoev)がボレーシュートを放つなど、立ち上がりから積極的なプレーを見せた。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督率いるレアル・マドリードは、前半16分にカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が負傷のため交代を余儀なくされたものの、同28分にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が今大会4得点目となるゴールを奪い先制した。

 その後、ロナウドに訪れた2度の得点機を無失点で切り抜けたCSKAモスクワは、迎えた後半ロスタイムにアレクセイ・ベレズツキ(Aleksei Berezutski)の折り返しからウェルンブロームが同点ゴールを決め、大会9度の優勝を誇るレアル・マドリードを相手に1-1の引き分けに持ち込んだ。(c)AFP/Tom Williams