【5月4日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)準決勝、FCバルセロナ(FC Barcelona)対レアル・マドリード(Real Madrid、以下レアル)第2戦。試合は1-1の引き分けに終わり、2試合の合計スコアを3-1としたバルセロナが決勝進出を決めた。

 ホームでの第1戦を0-2で落としていたレアルは攻撃に出なければならなかったが、バルセロナのゴールを脅かし続けることはできなかった。後半9分にペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)に先制点を奪われたレアルにとって、同19分にマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が挙げた得点が唯一の救いとなった。

 バルセロナのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督はレアルのパフォーマンスを賞賛するとともに、「選手を誇りに思う。我々は、初めてのチャンピオンズリーグのタイトルを(1991-92シーズンに)かつてのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で勝ち取り、4度目の優勝を新たなウェンブリーで勝ち取ろうとしている」と語り、自身のチームの決勝進出を大いに喜んだ。

■レアルのコーチは審判に不満

 この数週間で両チームは4度対戦。初戦のスペイン国王杯(Copa del Rey 2010-11)決勝ではレアルが優勝、第2戦の国内リーグ戦では引き分け、3戦目となったチャンピオンズリーグの準決勝第1戦はバルセロナに軍配が上がった。グアルディオラ監督は肉体的にも精神的にも厳しい日々だったと振り返った。「緊張の糸が張り詰めた厳しい20日間だった。我々は優れたチーム、本当に素晴らしいチームに勝利した」。

 第1戦で退席処分を受けベンチ入り禁止処分を受けたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に代わって指揮を執ったレアルのアイトール・カランカ (Aitor Karanka)コーチは試合後、後半開始早々にゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のゴールが取り消された判定が、バルセロナが審判にひいきされているというモウリーニョ監督の主張を裏付けていると述べた。

 カランカ氏はイグアインのゴール取り消しの判定について、「我々が今週ずっと言ってきたことを今日は誰もが目の当たりにしたと思う。何百万人もの人が目撃した以上、これ以上言う必要はない」と語った。モウリーニョ監督は、チームが滞在するホテルで試合をテレビ観戦した。(c)AFP/Tim Hanlon