【5月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)で、FCバルセロナ(FC Barcelona)が優勝を決めた晩の28日未明、地元スペインのバルセロナでは祝賀イベントが暴動に転じ、警察が100人以上を逮捕した。

 同日、伊ローマ(Rome)で行われたチャンピオンズリーグ決勝で、FCバルセロナが英マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に2-0で勝利すると、バルセロナ市街には約10万人が繰り出した。

 当初は祝賀ムードに満ちていたが、真夜中を過ぎて市内の大通りラス・ランブラス(Las Ramblas)通り付近で若者と警官隊の衝突が始まると雰囲気は一転、荒れ模様となった。

 若者らは瓶などを投げながら、商店前に設置された強奪防止用の金属製バリケードを突破しようとし、大量に出動した機動隊が警棒を振りかざす事態に発展した。衝突が激化するにつれ、暴動状態のなか立ち往生した通行人は、周囲の建物の陰に身をひそめざるをえなかった。

 警察発表によると、公共秩序法違反で119人を逮捕、カタルーニャ(Catalonia)自治州全体での逮捕は134人に上った。負傷者は153人で大半は軽傷だったが、23人は病院での治療を必要とした。警察は暴れる若者たちに繰り返し警告を発したとしている。

 この衝突で、街灯や公衆電話、売店、バス停なども大きな被害を受けた。(c)AFP