【5月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)決勝、FCバルセロナ(FC Barcelona)対マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦が行われた27日深夜、両チームのファンが集まるローマ(Rome)の中心街ではイタリア警察の厳戒態勢が敷かれた。

 熱狂的なイタリアのファンが再び英国のファンを標的にするのではないかと懸念される中、ローマには多くの警官が配備され、約1万人の警察が動員された。2007年12月、マンチェスター・ユナイテッドがローマで試合を行った際、ASローマ(AS Roma)のウルトラス(Ultras)と呼ばれる熱狂的なファンが英国人ファンを襲撃した。

 近年ローマでは、アーセナル(Arsenal)やリバプール(Liverpool FC)など、他の英国クラブのファンも襲撃されている。

 ローマ警察が監視の目を光らせていたにもかかわらず、決勝の前にはナイフを使用した事件が2件起きていた。

 襲われたうち1人は、マンチェスター・ユナイテッドのサポーターと間違われた米国人の旅行者だった。米国人旅行者は、ローマ市外にある沿岸リゾート地のパブの外で襲撃され、太ももと臀部(でんぶ)を刺された。もう1人は英国人サポーターで、ローマの中心街で太ももを刺され軽症を負った。(c)AFP/Ryland James