【5月12日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)の規律委員会は11日、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のミッドフィールダー(MF)ダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)、FCバルセロナ(FC Barcelona)のディフェンダー(DF)エリック・アビダル(Eric Abidal)、ダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)の欧州チャンピオンズリーグ2008-09(UEFA Champions League 2008-09)決勝への出場を認めない決定を下した。  UEFAは「3選手はUEFA主催クラブ大会で1試合の出場停止処分となり、FCバルセロナとマンチェスター・ユナイテッドが対戦する5月27日の欧州チャンピオンズリーグ決勝で処分が消化される」と声明を発表し、両クラブの出場停止処分に対する異議申し立てを却下した。  フレッチャーはアーセナル(Arsenal)との準決勝第2戦で退場処分を受け、またアビダルもチェルシー(Chelsea)との同第2戦で退場処分を受け、決勝に出場できなくなっていた。  アルヴェスは、チェルシー(Chelsea)との同第2戦で警告を受けて累積警告のため、決勝に出場できなくなっていた。  フレッチャーの退場処分に対しマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は、認められる見込みが少ないとしながらも、異議申し立てを行っていた。  リプレーはフレッチャーのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)に対するファウルが正当なチャレンジであることを示したが、ロベルト・ロゼッティ(Roberto Rosetti)主審はこのプレーでアーセナル(Arsenal)にペナルティーキック(PK)を与え、フレッチャーを一発退場とした。  アビダルはニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)に対するプロフェッショナル・ファウル(罰則覚悟で行うファウル行為)をしたと見なされて退場処分を受けたが、リプレーは両選手の接触がなかったことを示した。  しかしながら、UEFAの規律委員会は「審判員の当初の決定に抗議する根拠が認められない」として、全ての異議申し立てを事実無根と結論づけた。また、UEFAは異議申し立てを試合終了後24時間以内に行うように定めているが、今回は遵守されなかったため申し立てを受理できなかったとしている。  UEFAの規律委員会による今回の決定は、書面での発送があってから3日以内であれば上訴できる。(c)AFP