【11月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・グループリーグE・第5節、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)vsFCバルセロナ(FC Barcelona)。試合は2-2の引き分けに終わり、通算成績を3勝2分けとして勝ち点を11に伸ばしたFCバルセロナの決勝トーナメント進出が決まった。

 ロナウジーニョ(Ronaldinho)を先発から外して試合に臨んだFCバルセロナは、リヨンと勝ち点1を分け合う結果に終わったものの、決勝トーナメント進出を決めるには十分だった。

 試合は前半開始早々にFCバルセロナがボージャン・クルキッチ(Bojan Krkic)からのパスに走り込んだアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が冷静にシュートを決めて先制点を挙げたが、4分後にリヨンのジュニーニョ・ペルナンブカーノ(Juninho Pernambucano)がFKからゴール前に上げたボールに対しGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)の反応が遅れた為、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれ同点ゴールを許した。

 ジュニーニョの同点ゴールで試合のテンポを上げたリヨンだったが、ボールをキープしたファビオ・サントス(Fabio Santos)が放ったシュートはGKバルデスの正面を突き、ゴール前の混戦からこぼれ球を拾ったジュニーニョが放ったシュートもゴールラインに立っていたエリック・アビダル(Eric Abidal)にクリアされるなど得点を奪う事ができず、前半を1-1で終えた。

 後半に入ると決勝トーナメント進出へ向けて負けられないリヨンの攻勢を受けたFCバルセロナだったが、迎えた後半13分にセバスティアン・スキラッチ(Sebastien Squillaci)が与えたPKをメッシが確実に決めて再びリードを奪うと、フランク・ライカールト(Frank Rijkaard)監督はエイドゥル・グジョンセン(Eidur Gudjohnsen)に代えてロナウジーニョをピッチに送り込んで追加点を狙いに行った。しかし、途中出場のロナウジーニョは存在感を見せられずリードを広げられなかったFCバルセロナは、同35分にアビダルがアブドゥルカデル・ケイタ(Abdulkader Keita)をペナルティエリア内で倒してPKを与えてしまうと、絶好のチャンスを得たリヨンはジュニーニョが確実に決めてスコアを再びタイに戻し、試合は2-2で終了のホイッスルを迎えた。

 2週間後の最終節で決勝トーナメント進出を争うグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)と直接対戦するリヨンのアラン・ペラン(Alain Perrin)監督は、試合後に「勝利に値する試合だったので結果には失望している。最終節へ向けてどうしても勝ちたかった。グラスゴーでの試合は決勝トーナメント進出を勝ち取る事に集中しなければならない。レンジャーズ戦は決勝戦のようになるだろう」とコメントし、ホームで勝ち点3を獲得できなかった事を悔しがる一方で早くも気持ちを最終節へと切り替えていた。

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