【2月4日 AFP】07NFL第42回スーパーボウル(Super Bowl XLII)、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)対ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)。開幕から無敗の18連勝を誇るペイトリオッツは、1972年シーズンにマイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)が達成して以来のパーフェクトシーズンを懸けて、ジャイアンツとのスーパーボウルに臨んだが、14-17で敗れスーパーボウル制覇の栄冠を手にすることなく帰路に着くこととなった。

■ランディ・モス「基本的に今シーズンの我々は何もしなかったに等しい」

 試合後、ペイトリオッツのWRランディ・モス(Randy Moss)は「最後の試合を良い結果で締めくくることが出来ず、今シーズン我々が成し遂げたことは、ポジティブなものではなくなってしまった」と語った。

 モスの語った「基本的に今シーズンの我々は何もしなかったに等しい」という寂しい言葉は、敗戦にショックを受けるペイトリオッツの多くの選手からも聞こえてきた。
 
 仮にペイトリオッツが勝利していれば、これまで通算4度以上スーパーボウルを制しているサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)やダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)、ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)といったチームの仲間入りを果たしていた。


■マット・ライト「シーズンを正しく締めくくったとは言えない」

 第4Qにジャイアンツの反撃に遭い、敗れたペイトリオッツにとって、レギュラーシーズンでの16連勝に加え、プレーオフでの2つの勝利という結果が慰めになるということはない。

 ペイトリオッツのOTマット・ライト(Matt Light)は「勝ってシーズンを終えなければ、シーズンを正しく締めくくったとは言えない」戸話し、この試合でスーパーボウルでのタイ記録となる11レシーブを記録したペイトリオッツのWRウェス・ウェルカー(Wes Welker)は、「起きたことを受け止めるのは非常に困難。仕方のないこと」と語った。


■トム・ブレイディ「今日のような結果に終わったことは不運」

 「我々はより強いチームに敗れただけ」と語る、2007年シーズンにアメリカン・カンファレンス(AFC)のMVPを獲得したQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は「レギュラーシーズンに残した業績が消えることはない。我々は素晴らしいシーズンを過ごした。ただスーパーボウルに勝つことが出来なかっただけで、今夜の敗戦が今シーズンに我々が成し遂げたことを何一つとして消し去ることはない。素晴らしい1年だった。ただ今日のような結果に終わったことは不運だった」と話した。

 また、「今日の試合や、今シーズンを振り返るにはまだもう少し時間が必要になる。非常に失望しているが、来年に向けて再びチームを再編し、チームを強くして戻ってこなくてはならない」と語ったブレイディだが、敗戦を受入れることに労するようにみえた。(c)AFP/Rebecca Bryan