【マイアミビーチ/米国 1日 AFP】NFL選手会(NFLPA)のエグゼクティブ・ディレクターのジーン・アップショー(Gene Upshaw)氏がフロリダ州マイアミビーチ・コンベンションセンター(Miami Beach Convention Center)で記者会見を行い、今シーズンは51億ドル(約6186億8100円)を引退した選手の年金の基金の為に使用したことを明らかにした。

 アップショー氏は、引退した選手と現役選手の収入が同等になるためには800億ドル(9兆7048億円)の費用が掛かるとの見解を発表している。NFL選手の年金制度が始まったのは1959年。以来選手達はより多くの年金を獲得するため、人生設計を守るため敷居の向上を目指してきた。

 会見でアップショー氏は「選手からの電話を受けるのは私にとってタフな仕事だ。ほとんどの場合、私では手の施しようがないからな」と語り、オーナーとNFL選手会が引退した選手と現役選手の橋渡しとして機能して欲しいと望んでいる。

 「16年間NFLでプレー出来た私は自分の年金をこれまで意識したことはなかった。年金は12万6000ドル(約1528万円)を受け取り、そのうえ今でも仕事を与えられている」と語るアップショー氏は「この国において金がないというのはどんな状況なのか理解して欲しい。例えば5年間NFLでプレーして、30歳で引退した選手がその後一人前の年金を受け取るのはどれほど大変であるか想像できる事と思う。若い選手には長い目で物事を考えて欲しい」と話した。

(c)AFP/Getty Images Scott Boehm