【11月19日 AFP】スズキ(Suzuki Motor)は18日、参戦する世界ロードレース選手権(WGP)、MotoGPクラスでの活動を2012年シーズンから一時休止すると発表した。

 MotoGPの公式ウェブサイト上でスズキは、「先進国市場の長引く不況、歴史的な円高、災害等により未だ厳しい環境にあるため」と参戦休止の理由を挙げながらも、「2014年の再参戦を目途として競争力のあるマシン開発を行います」と復帰の意向を示している。

 また、モトクロスレース活動や国際モーターサイクリズム連盟(Federation Internationale de Motocyclisme、FIM)ホモロゲーション取得、レースキットパーツ開発のサプライヤーへの協力はこれまで通り続けると発表している。

 東北地方太平洋沖地震後、日本では自動車メーカーを初めとする多くの工業メーカーが生産中止や縮小に追い込まれた。追い討ちをかけるようにタイの洪水被害が海外工場からの部品供給にも影響を及ぼし、厳しい経済状況が続いている。

 リズラ・スズキ・MotoGP(Rizla Suzuki MotoGP)唯一のライダー、アルバロ・バウティスタ(Alvaro Bautista、スペイン)が、12年シーズンからサンカルロ・ホンダ・グレシーニ(San Carlo Honda Gresini)へ移籍することが決定していたことや、同シーズンに向けた1000ccのマシンの合同テストへの不参加なども有り、スズキのMotoGPからの撤退の憶測が強まっていた。(c)AFP