【2月13日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)で7度の年間優勝を誇るバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は現地12日、イタリアの税務当局と2001年から2004年までの未納分の税金1900万ユーロ(約29億7000万円)を支払うことで合意に達したとイタリアのANSA通信が伝えた。

 未納分に加え、2005年から2006年にかけての所得についての支払いも考慮された場合、支払いの総額は3500万ユーロ(約54億7000万円)になる可能性もある。

 2007年8月にイタリア税務当局は、ロッシが2000年から住居を英国のロンドン(London)に移したことに関連して、脱税の疑いで捜査を行っていることを発表していた。

 記者会見でロッシは「この難しい問題の解決の仕方にとても満足している。これで落ち着くことができ、仕事に集中しやすくなる。いくつかの理由もあって既にイタリアに帰国し住むことを決めていた。ロンドンは面白い街ではあるけれど、半年以上自宅から離れて(MotoGPの)ツアーに全力を傾けなければならない中で、家族や友人と過ごす時間が必要になってきた。イタリアの税務当局と問題を抱えていたら帰国は無理であったであろう。問題を長引かせることを許せなかった。国税当局との合意に達したことで平穏を取り戻すことができ、新たなシーズンに向けて準備を整えることができる」と語っている(c)AFP