【6月23日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)のMotoGPクラスに参戦するカワサキ・レーシング(Kawasaki Racing)は21日に、度重なる怪我で欠場が続いていたオリビエ・ジャック(Olivier Jacque)の引退と、オーストラリア出身のドライバー、アンソニー・ウエスト(Anthony West)の加入を発表した。

 2000年の250ccシリーズでチャンピオンに輝いたオリビエ・ジャックは今後、2008年までの契約でカワサキに残り、テストドライバーとして競技用二輪車の開発に参加する。

 カワサキ・レーシングのレースディレクターを務める依田一郎(Ichiro Yoda)氏は記者会見で「カタルーニャGPで彼(ジャック)が転倒した後に我々は話し合う機会を持ち、私は彼に現役を引退し、テストドライバーとして2008年までの契約でカワサキの開発に協力するよう依頼しました。我々は二輪車の改良において彼に大きな期待を寄せています」と語った。

 また、ジャックは「度重なる怪我が私に引退を決意させました。カワサキが最高レベルのパフォーマンス発揮出来るようなバイクを開発するためにベストを尽くすつもりだ」と新たな目標を掲げた。(c)AFP